良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の吉沢亮さん主演で10月10日にスタートしたフジテレビ系“月9”ドラマ「PICU 小児集中治療室」(月曜午後9時)に出演している安田顕さん。演じている小児科医の植野元(はじめ)は「こんな安田顕が見たかった」と視聴者からも注目される物腰柔らかい医師だ。第2話(17日)では、主人公の志子田武四郎(吉沢さん)に対し、静かな怒りを伴った言葉で諭すシーンも見られたが、演じている安田さんは何を意識して演じているのか語ってもらった。
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安田さん演じる植野は、米国でPICU医の資格を取得。穏やかな口調で物腰は柔らかく、常に子供の目線を忘れない。志子田を「しこちゃん先生」と呼び、根気強く指導していく。日本一広大な北海道で「医療用ジェット機を運用する日本屈指のPICUを作る」という壮大な目標を持っている。
植野のモデルとなった人物が、日本各地でPICU(小児集中治療室)開設に尽力している埼玉県立小児医療センターの小児救命救急センター長の植田育也さんだ。
植田さんとも実際に会っている安田さんは「僕が植田先生に抱いた感覚ですが、ミスが許されない状況で、とにかく冷静でいることを心がけている方だと感じました。相手を論破するのではなく、対話を大事にする方。そのことから感情的に物事を言うのではなく、優しさの中に厳しさを持った人というのを表現しています」と、志子田との対話のシーンを振り返る。
実際の撮影でも植田さんをはじめとしたスペシャリストたちに監修で支えてもらっているといい「呼吸器の持ち方ひとつにしても、処置のやり方をしっかりと伝えてくださっています。先生たちもお仕事がある中で、やってくださっているので、本当にありがたいです」と語る。
主演の吉沢さんとは、これまでに共演経験があるという安田さん。PICUにいるときの志子田、自宅にいるときの志子田、幼なじみたちと会話しているときの志子田など、それぞれを自然に演じている吉沢さんを「ナチュラルでニュートラルですよね。周りの状況に合わせて感じたことを自然に演じられるんですから。すごい俳優さんだと思います」と称賛する。
映画「キングダム」やNHK連続テレビ小説「なつぞら」、NHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」での主演など、さまざまな現場で多くのことを経験している吉沢さん。安田さんは「誰もが知っているような作品を彼はやってきている。すごいことですし、もちろん彼の努力もあってスキルもどんどん上がっていると思います」と話す。
ドラマの舞台は安田さんの出身地でもある北海道。さっぽろテレビ塔の近くでもロケが行われ「やっぱり絵になるな、と思いました。17、18年前はラジオをやっていたなあとか、ここの地下でアルバイトをしていたなあとか、この交差点でリポーターをやっていたなあとか不思議な感覚でした」と語る。
今後、志子田が医師として人間としてどう成長していくのか。人材不足のPICUに人は集まってくるのか。また、PICUメンバーの綿貫りさ(木村文乃さん)や、志子田の幼なじみ・矢野悠太(高杉真宙さん)の苦悩など、それぞれのキャストにストーリーがある作品だ。
安田さんは「植野だけでなく、いろんなキャストに心を打つせりふが出てくると思います。きつい、つらい展開もあるとは思いますが、共に乗り越えていく。そういう温かさがこの作品にはあるので、ぜひ見ていただけたら」とアピールした。
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