吉谷彩子：朝ドラでヒロインが憧れる姉御肌の先輩役　「かっこいい女でいなければ」とプレッシャーも

　女優の福原遥さん主演のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「舞いあがれ！」（総合、月～土曜午前8時ほか）で、ヒロイン岩倉舞（福原さん）が所属する大学の人力飛行機サークル「なにわバードマン」の先輩でパイロットの由良冬子を演じている吉谷彩子さん。舞の憧れの先輩として、空を飛ぶ楽しさを教える由良役について吉谷さんが語った。

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　吉谷さん演じる由良は、人力飛行機「スワン号」のパイロットを務める大学2回生。女性で初めて大西洋単独横断飛行に成功したアメリア・イヤハートに刺激を受け、男子に負けまいとパイロットに志願した。舞に空を飛ぶ楽しさを教えるという役どころだ。

　第16回（10月24日放送）から登場すると、サークルの見学に来た舞が、置いてあった飛行機の翼の骨を壊してしまい、「どないしてくれんの！」と怒りをあらわにするなど厳しい先輩に見えたが、時がたつにつれて舞の飛行機への思いを知り、徐々に親密になる。その後、由良はテスト飛行でバランスを崩して墜落し、左脚を骨折。全治2カ月と診断されると、舞は悩みながらも、代わりにスワン号のパイロットを志す。

　吉谷さんが朝ドラに出演するのは「ゲゲゲの女房」（2010年前期）、「梅ちゃん先生」（2012年前期）に続き3回目だが、「長期間しっかり出演するのは今回が初めて」といい、出演が決まったときは「めちゃくちゃうれしかったです！」と喜んだ。

　役柄については「オーディションを受けたときに、（演出の）田中（正）監督から『年下は好きですか？』と言われて、私は先輩役かなと思ったんです。そして、実際に話が来たときに、憧れの先輩の役だと聞いて、やっぱりそういうことだったのかと思いました（笑い）。かっこいい女でいなければということでプレッシャーもありましたが、うれしさの方が大きかったです」と振り返った。

　演じるにあたっては「気が強い女の子の役は過去にもありますが、情に厚くて、姉御肌のかっこいい先輩というのは初めてだったので、役作りは難しかったです」と実感している。

　今後の見どころについては、「最初、由良は舞に対して『何こいつ？』と思っているし、舞から見ても由良のことは怖い印象しかないと思います。でも、由良の舞に対する気持ちは回を重ねるごとにどんどん変化し、ただの後輩ではなく親友に近い存在になっていきます。舞の頑張りを見て、由良も気持ちを動かされてどんどん深まっていくというところが、結構いいグラデーションに仕上がっているのではないかと思います」と話している。