島崎遥香&渡邊圭祐:「もっと輝ける気がする」30代への期待と目標 連ドラ「私のシてくれないフェロモン彼氏」で初共演

連続ドラマ「私のシてくれないフェロモン彼氏」で主演を務める島崎遥香さん(右)と共演の渡邊圭祐さん
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連続ドラマ「私のシてくれないフェロモン彼氏」で主演を務める島崎遥香さん(右)と共演の渡邊圭祐さん

 女優の島崎遥香さんが主演を務め、俳優の渡邊圭祐さんも出演するTBSの連続ドラマ「私のシてくれないフェロモン彼氏」が11月15日からスタートする。ドラマは、イケメンで完璧なのに“シてくれない”年下彼氏に翻弄(ほんろう)されるアラサー女性の奮闘を描いたラブストーリーで、島崎さんは主人公の水川黎、渡邊さんは黎を恋愛パニックへと突き落としていく魅惑的な“フェロモン彼氏”の有馬柊人を演じる。今回が初共演となる島崎さんと渡邊さんに共演の感想や演じる役への思い、30代への期待などを聞いた。

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 ◇初共演の感想は?

 ドラマはTBS「ドラマストリーム」(火曜深夜0時58分)枠で放送。島崎さん演じる30歳の黎は、一念発起して友人と「アートのサブスク会社」を起業し、コワーキングオフィスで年下のイケメンフリーカメラマンの柊人と出会って付き合うことになる。付き合って2カ月が経過してもキスすらしてくれない柊人に、黎は「一体なぜ? なぜシてくれないんだ!」とパニックに陥りながらも、大好きな柊人との“その日”を目指して奮闘していく……という内容だ。

 今作が初共演となる島崎さんと渡邊さん。共演前は、お互いに同じような印象を抱いていたようで、島崎さんは「あまり話さない感じかなって思っていたんですけど、全然そんなことなくて。すごく話すし、よかったです」と渡邊さんを見てにっこり。渡邊さんも「同じく、ですね。僕は“AKB世代”でもあるし、(島崎さんは)当時“塩対応”という言葉を作られたので(笑い)、最初は『どうしようかな』と思っていたんです。でもこういう役柄なので、仲良くなっていないとやれないと思って。距離を近づけるためにどうしたらいいかなと考えていたんですけど、それが杞憂(きゆう)に終わるぐらいフランクで、本当に裏表がない方だなと思いました」とほほ笑む。

 島崎さんは今作がTBSドラマ初主演。「いくつかの目標の中に『TBSさんのドラマにレギュラー出演したい』というものがあって。それがまさか主演という形で、夢がかなって。『いいのかな』という気持ちや、うれしさ、不安……いろんな気持ちになりました」と今作の話を聞いた時の心境を明かす。台本を読む前は「いつも小生意気な娘役ばかりで(笑い)、恋愛ものをあまり撮ってこなかったので、大丈夫かなと思っていた」と不安もあったが、「台本の1ページ目を読んだ時に『こういうのならできそう』と思えたので、うれしかったです。オリジナルストーリーだし、ワクワクしましたね」と振り返る。

 渡邊さんは、台本について「男性側からは見えない女子のリアルさ、生々しさが書かれている印象で、絶対女性が描いているんだろうな、という確信を持ちました」と印象を明かし、台本を読みながら「テンポ感をすごく大事にしていきたいなと思いました。たるまないように、波をうまく作りながらやっていきたいな、と」と考えていたと語る。

 ◇“頭ポンポン”にはキュンとこない

 島崎さんが演じる黎は、年下男子の柊人に翻弄される女性。そんな黎の魅力について「30歳にして、このピュアさ、ストレートさ。すごく可愛らしいなって思いました」と島崎さん。また、“年下男子”については「年を重ねるごとに『いいな』と思ってきました」と共感も。ただ、恋愛面では黎にあまり共通点は感じないといい、「黎は、恋愛のことで悩んじゃって泣いちゃうこともあるんですけど、私は絶対に泣かない、絶対に泣きたくない」と笑う。

 そんな島崎さんが“キュン”とするのは、柊人のさりげない不意なしぐさ。ドラマ内では、柊人が黎に向かって机をトントントンとたたいてちょっかいをかけるシーンがあり、島崎さんはそんなしぐさにキュンと来たという。「私は頭ポンポンとか、エスコートしてあげるとか、そういう部分にはキュンと来ない。たぶん、なんでもない不意な部分にキュンと来るんだなと思いました」と打ち明ける。

 また、柊人を演じる渡邊さんは、柊人を「黎と一緒で、ものすごくピュア」と捉えており「勢いで強く出る時もあるけど、すごく弱々しい一面も持っている」と説明する。そんな柊人を演じるうえで、苦戦したのは“可愛さ”だったという。「クランクインして、まさかあんなに“可愛い”を求められるとは思わず、クランクアップするまでずっと苦労しました(笑い)。『できているのかな』という不安もいまだにあります。“可愛い”の引き出しがなくて、『もっとですか? どうしたらいいんですか?』と終始悩んでいました」

 そんな渡邊さんは、昨年放送されたフジテレビ系の連続ドラマ「推しの王子様」でも“年下男子”を好演した。“年下男子”を演じるうえで意識していることを聞くと、「僕自身は、ゆったりしゃべったり、声が小さかったり、すごく“しっとり”した人間なので、しっとりしすぎないように、その都度直していけたらと思って演じていました。静かな人に見られがちなので、大人っぽく見えないように意識しながらやっていました」と振り返る。

 ◇早く30代になりたい 「もっと輝ける気がする」

 島崎さん、渡邊さんは現在28歳。20代では、島崎さんはアイドルグループ「AKB48」を卒業して女優業へ、渡邊さんは特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」で俳優デビューするなど、共に大きな転機があった。最後に、2人にこれまでの20代を振り返って印象に残っていることを聞くと、島崎さんは、やはり「AKB48」を卒業したことを挙げる。

 「一番大きなことは、アイドルを卒業したこと。ちょっと転職した……じゃないですけど(笑い)」。20代はまだ2年残しているが、現在は「早く30代になりたい」と胸中を語る。「早く30代になりたいです。30代の方が、もっと輝ける気がする(笑い)。今より、もっと楽しそうだなって。これまで12~13年、仕事をしてきて、年々楽しくなって、気持ち的にもようやく楽になってきたんです。だからもっと楽しいかなって。……今、気がついたんですけど、30代に向けて、過ごせなかった青春を取り戻しに行こうとしているのかも」とほほ笑む島崎さん。理想とする大人像を聞くと「可愛くいる」ことだと笑う。

 渡邊さんも「僕も転職というか、この仕事を始めたのが20代中盤なんです。だからそれが一番大きな出来事かな、と思います」と俳優の道を歩き出したことを挙げる。今は「やりたいことがめちゃくちゃある」といい、その一つが、地元の仙台に何か還元すること。「やっぱり、地元に還元できることは何かしらやっていきたいなと思っています。たぶん、30代になってからだと思いますが、もうちょっと仕事が落ち着いた段階で、恩返しじゃないけれど、仙台に何かしたいな、という目標はあります」と思いを語ってくれた。

 ※ヘアメーク:信沢Hitoshi(島崎遥香担当)、小林正憲(SHIMA)(渡邊圭祐担当) スタイリスト:黒瀬結以(島崎遥香担当)、九(Yolken)(渡邊圭祐担当)

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