ドラマ1週間：「鎌倉殿の13人」制作統括が最終回を語る　「silent」は見逃し配信の新記録樹立

　1週間の主なドラマのニュースをまとめて紹介する「ドラマ1週間」。今回（12月3～9日）は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（総合、日曜午後8時ほか）の制作統括が最終回について語った話題などが注目された。前後編で取り上げる。

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　7日、女優の松本若菜さんが、広瀬すずさん主演で2023年1月スタートの連続ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」（TBS系、火曜午後10時）に出演することが明らかになった。人気グループ「King ＆ Prince」の永瀬廉さん扮（ふん）する海野音（うみの・おと）が所属する大手レコード会社「ユニバースレコード」の磯部真紀子を演じる。ドラマは九州で育ち、婚約者を追って上京した主人公の浅葱空豆（あさぎ・そらまめ）と、上京先で出会う青年・音が織りなす青春ラブストーリー。NHK連続テレビ小説「半分、青い。」などを手がけた北川悦吏子さんが手がけている。

　7日、テレビ朝日が2023年新春深夜に恋愛ドラマ2作を放送すると発表した。1月1日深夜0時25分から大友花恋さん主演の「正しい恋の始めかた」、4日深夜0時45分から本仮屋ユイカさん主演の「バツイチ2人は未定な関係」を放送。「正しい恋の始めかた」は、大友さん演じる完璧主義で恋愛だけがうまくいかない主人公が、豊田裕大さん、本田響矢さんが演じる全く違うタイプの大学の先輩2人に出会い、恋に奮闘する姿を描く。「バツイチ2人は未定な関係」は、本仮屋さん演じるバツイチ女性の主人公が、早乙女太一さん演じる中学時代の同級生のバツイチ男性と再会し、恋人、家族でもない“名もない関係”を築いていく姿を描く。

　7日、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（総合、日曜午後8時ほか）のファンミーティングがNHKホール（東京都渋谷区）で開かれ、主演の小栗旬さんら出演者が登壇。小栗さんは「（出演することは）ものすごく悩みました。1年半、一つの役をやることに、モチベーションを高く保てるか心配だった。いろいろ悩んでどうしようかなってとき、母親から『もし、あなたが来年大河をやるなら、私は来年1年間は絶対生きる』と言われて、ならやろうって」と、母親の一言で決意したと明かし、「この作品に参加できて本当によかったです。あのとき決めてよかったなって思います」と笑顔を見せていた。

　7日、「鎌倉殿の13人」の制作統括を務める清水拓哉さんが取材に応じ、12月18日放送の最終回について、「（主人公の）義時の死を描くのが最終回」とし、「最初台本を読んだときは『こういう死に方をするのか義時は……』と驚きました」と告白。「ただ意外性はありますけど、（脚本の）三谷（幸喜）さんも驚かせようと書いたのではなく、このドラマのあるべきラストを考え抜かれた結果、あの結末に至ったのだと思います」と語った。

　8日、女優の川口春奈さん主演の連続ドラマ「silent」（フジテレビ系、木曜午後10時）で、見逃し配信の累計再生回数（第1～8話）が、12月7日までに4600万回（FOD、TVer、GYAO！の合計値、ビデオリサーチ調べ）を記録したことが明らかになった。今年1月期に放送された「ミステリと言う勿（なか）れ」（同、月曜午後9時）の累計再生回数（12話）4222万回を超えて、歴代最高となった。

　9日、1990年代に「お色気番組」として人気を博したテレビ東京の深夜バラエティー「ギルガメッシュないと」（1991～98年）がドラマ化されることが分かった。「Paravi オリジナルドラマ『ギルガメッシュ FIGHT』」と題し、番組スタッフたちの実話に基づいたフィクションドラマとして「エロ」に真正面から向き合った熱き制作陣の物語を描く。主人公の演出担当、加藤竜也を藤原季節さん、剛腕プロデューサーの栗田淳一を大東駿介さんが演じ、「ギルガメッシュないと」にレギュラー出演していたイジリー岡田さんがドラマをPRする「宣伝大使・ギルガメファイター」を務める。

　9日、「ドラえもん」「パーマン」など藤子・F・不二雄さんのSF短編マンガ10作品が実写化され、短編ドラマ「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」として、NHK・BSプレミアム、NHK・BS4Kで2023年春に放送されることが12月9日、明らかになった。1話15分で全12話が放送される。併せて、金子大地さん、水上恒司さん、遠藤憲一さんら10人のキャストも発表された。

　9日、松本潤さん主演の2023年大河ドラマ「どうする家康」（総合、日曜午後8時ほか）の語り（ナレーション）を、寺島しのぶさんが担当することが明らかになった。寺島さんの長男・寺嶋眞秀（まほろ）さんが、徳川家康（松本さん）の息子・信康（細田佳央太さん）の少年時代・松平信康を演じることも発表されていて、“母子共演”が実現する予定だ。