舞いあがれ!:長崎・五島列島出身、川口春奈が初登場! 現場が「華やかに」 制作統括語る

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第115回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第115回の一場面(C)NHK

 福原遥さん主演のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)。3月16日に放送された第115回で、長崎・五島列島出身の川口春奈さんが演じる野口若葉が初登場した。若葉は、祥子(高畑淳子さん)の仕事を手伝う五島生まれの若者で、祥子が五島を離れるにあたり、「めぐみ丸」を託された。同作の制作統括・熊野律時(くまの・のりとき)さんは、川口さんが登場しただけで「華やかになった」と喜ぶ。川口さんの出演のいきさつや、演じる若葉が担う役割などについて、熊野さんの言葉からひもといた。

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 ◇サプライズ登場に「胸アツ」

 第115回では、東大阪に行く祥子の送別会の席に若葉が姿を現す。若葉は、祥子に「めぐみ丸」の写真を手渡し、「大切な船ば譲ってくださって、ありがとうございます」と感謝する。

 そして「私、祥子さんの後ば継ぐには頼りなかですけど、でも祥子さんが言ってくださって。『海ば好きとやったら大丈夫』って」と言うと、祥子は「若葉、めぐみ丸ば、よろしくね」と頭を下げ、若葉は「およ!」と笑顔で返した。

 川口さんの登場に、SNSでは「サプライズ春奈ちゃん登場は胸アツな展開」「顔見えただけで涙出た」と喜びのコメントがあふれた。

 ◇五島出身「どこかで協力したいと思っていた」

 川口さんは、2022年度前期「ちむどんどん」で、ヒロインの姉、比嘉良子を演じており、2作連続2回目の朝ドラ出演となった。

 熊野さんによると、五島出身の川口さんは「郷土愛がとても強い方なので、五島を舞台にした『舞いあがれ!』が制作されると発表されたときから、ずっと気にしていて、どこかで協力したいと思っていらっしゃったそうです」という。

 出演をオファーすると、「すごく喜んでいらっしゃいました。しかも、このドラマで描いてきた五島の人々の仲間に入ることを大変喜んでいました。(出演場面では)すんなりと溶け込み、しっかり『およ!』と言っていただけた。お忙しい中、来ていただきましたけれど、本当に良かったなと思っています」と相乗効果を喜ぶ。

 ◇「五島の未来を担う若者」を託され

 現場では、「川口さんが入ってくるだけで、華やかになった」といい、「とてもいい雰囲気で撮影できた」と手応えを語る。

 そんな川口さんに、若葉として「ここから先の五島の未来を担っていく若者」という役割を託した。

 若葉は、一時、五島を離れていたが「島に帰ってきた若者」で、祥子が倒れる前まで「釣り客の送迎などを手伝っていた」という設定だ。

 「祥子のこれまでの歴史もきちんと引き受けて、未来につないでいく存在としての決意を川口さんに言っていただくことで、五島の明るい未来を印象づけることができたらと思いました」と登場させた意図を明かす。

 「本当にすてきな若い人たちが、五島の未来を担っていくという、実際にいるそんな若者たちを向こう側に見るような形で、若葉を見ていただけたら」と視聴者にメッセージを送る。

 川口さんの今後の登場シーンについて、熊野さんは「楽しみにしていてください」と含みを持たせた。今後、刈谷(高杉真宙さん)らが開発を進め、舞(福原さん)らも関わっていく“空飛ぶクルマ”で、五島の若者らと未来を描くことができるのか。引き続き見守っていきたい。

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