松坂慶子:「らんまん」タキさんが天国へ 「当時の女性の一生を演じられた」

NHK連続テレビ小説「らんまん」第65回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「らんまん」第65回の一場面(C)NHK

 神木隆之介さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第65回が6月30日放送され、万太郎(神木さん)の祖母・タキ(松坂慶子さん)が天国へと旅立った。最期となったシーンやこれからのドラマの見どころを、松坂さんが語った。

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 同回では、万太郎と寿恵子(浜辺美波さん)の祝言が執り行われ、その席で万太郎は槙野家の一切を綾(佐久間由衣さん)と竹雄(志尊淳さん)に譲ると伝える。納得のいかない分家の人間たちに、タキは「時は変わった。この先は、本家・分家と上下の別なく、互いに手を取りおうて、商いに励んでほしい」と託した。

 タキはさらに「わしの孫に産まれてきてくれて、ありがとう。この先もずっと、わしの望みじゃ」と万太郎に感謝を伝えた。

 松坂さんは「タキさんの変貌っぷり。柔軟な気持ちや時代のことも理解して、歳を重ねていったタキさんもすてきですね」と語る。

 万太郎に対しては「一貫したタキさんの気持ちだったと思います。天寿を全うする時期に来てしまったけれど、かけがえのない孫の万太郎であり、そういう存在を得ることができたタキさんは幸せだと思います」と話した。

 ◇「万太郎と寿恵子、綾と竹雄の夫婦が新たな時代を作る」

 祝言後、タキは万太郎や寿恵子たちと、病気を患った仙石屋のヤマザクラの様子を見に行く。万太郎はヤマザクラの病気を治すことはできなかったが、挿し木をして未来へと命をつないだ。その後、ナレーションでタキの死が知らされ、満開の桜の木を見て、優しくほほえむタキの姿が映し出された。

 「最後のシーンは桜の開花時期に合わせて高知で撮影しました」と明かし「立派な桜がとてもきれいでしたね。万太郎と一緒に見ていた桜は病気で治すことは出来ないけれど、挿し木をして残した桜がいつか咲き誇るように、というせりふにもあったように、タキさんの晩年が、孫の万太郎の成長ぶりを楽しみにしているという、当時の女性の一生を演じられたなと思いました」と振り返る。

 そして「タキさんはついにこの世を去りましたが、万太郎と寿恵子、綾と竹雄のそれぞれの夫婦が新たな時代を作っていきます。その様子を楽しみに今後も『らんまん』を見ていただければうれしいです」と結んだ。

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