わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
俳優の堺雅人さんが主演を務める日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系、日曜午後9時)。堺さん演じる乃木憂助を罠にはめた天才ハッカー“ブルーウォーカー”の太田梨歩を演じた飯沼愛さん。2021年の「TBSスター養成プロジェクト」でのデビューから約2年。飯沼さんに自身の成長ともに、太田役への思いや撮影の裏側を語ってもらった。
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話が壮大で複雑で、しかも展開も早くて、これが映像になったらどうなるんだろうと、とてもワクワクしました。第1話の放送は面白すぎてあっという間で、すぐにもう一度見返しました(笑い)。
友人から、「今回はどんな役?」などと連絡をもらいましたが、何とも答えられず、もどかしい毎日でした。第3話放送後にはビックリしていましたね。親にも詳細は伝えていませんでした(笑い)。
自分の実年齢より5つも年上だし、“ブルーウォーカー”という世界で伝説のハッカーなど想像がつかず、最初は不安だらけでした、まず太田梨歩はなぜハッキングするようになったのか。や、2年前に山本(迫田孝也さん)にどのように脅されていたのかなど、彼女の背景にどんなことがあったのかを福澤(克雄)監督にも直接お話をうかがいながら具体的に穴埋めをする作業を一つ一つ進めていきました。
監督は、太田梨歩は親の影響でコンピューターに触れる機会が多くてのめり込んでいき、それを突き詰めるがあまり、ハッキングに手を染めてしまった女の子。ただ、自分のためやお金のためというわけではなく、彼女自身の“正義”を元にハッキングをしている、とおっしゃっていたのが、とても腑(ふ)に落ちました。作業を進めていく中で、彼女に共感できた瞬間があって、その時に少し近づけたかなという感覚です。
また、監督から「うまくやろうとしなくていい」という言葉をかけてくださったのがとても大きくて、それを特に意識して演じさせていただきました。
段々と撮影現場で緊張しなくなったかなと思います。「緊張を扱うのも一つの技術」と言われたことがあったのですが、本当にその通りだなと実感しています。「VIVANT」の撮影もやっぱり緊張はしましたが、程よい緊張感でいられた気がします。
初めてのドラマの撮影現場では、周りのスタッフの方々の多さに驚きました。学園モノで生徒役の方も多く、カメラが自分だけに向いている時には、周りの視線がどうしても気になってしまいました。
それがいろんな作品に出演させていただくうちに、段々とお芝居だけに集中できるようになってきていて。「VIVANT」の現場もキャストさんやスタッフの方が大勢いらっしゃいますが、そんな中でも、目の前の相手に集中できたのは、一つ成長できたのかなと思っています。
ただ、これだけの豪華なキャストの方々を目の前にすると緊張で自分がどうなるかわからなかったので、何があってもセリフだけは出てくるようにと、たくさん練習しました。あえて堺さんと思わず、ずっと乃木さんだと思うようにも意識していました(笑い)。
今回、自分の撮影が始まる前にも撮影現場へ見学に行かせていただきました。事前に福澤監督の現場の空気感にも触れられて本当に良かったです。現場見学をさせていただいたときに、役者の方々を見ている福澤監督の表情がとても印象的でした。役者の方同士が熱くお芝居しているときの監督はとても笑顔なんです。
ご自分がワクワクしたものを撮るという福澤監督の熱い思いが見えた気がしました。それと同時に、監督を笑顔にさせる役者の方々のすごさにもとても感動しました。そんな場面に何度も立ち会えたことは大きな経験でした。
私自身、「VIVANT」をリアルタイムで見られる世代に生まれて本当によかったと思っています。しかも、それに出演できるなんて。多くの方々にリアルタイムで見ていただきたいです。
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