大奥:フジテレビで2024年1月期に19年ぶり連続ドラマ 主演は小芝風花 第10代将軍・徳川家治と政略結婚させられる五十宮倫子役

2024年1月期の連続ドラマ「大奥」で主演する小芝風花さん
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2024年1月期の連続ドラマ「大奥」で主演する小芝風花さん

 俳優の小芝風花さんが、江戸時代の大奥を舞台にした女たちの壮絶な人間模様を描くドラマ「大奥」(フジテレビ系)の最新作で主演を務めることが10月23日、明らかになった。2003年にスタートした「大奥」は2024年1月期に「木曜劇場」(木曜午後10時)で19年ぶりに連続ドラマとして放送される。小芝さんは、新作で東山天皇の皇子・閑院宮直仁親王の娘で徳川家治と政略結婚させられる五十宮倫子(いそのみや・ともこ)を演じる。

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 「大奥」は、同局では2003年6月に連続ドラマ「大奥」を放送して以来、3本の連続ドラマ、6本の単発ドラマを放送。2006年12月には映画が公開され、2007年には舞台も上演された。新シリーズは連続ドラマとしては19年ぶり。

 今シリーズは東映とタッグを組み、全編オール京都ロケを実施する。「大奥」の代名詞ともいえる豪華で荘厳な衣装やセットはもちろん、クオリティーの高い世界観と映像美、圧倒的なスケールで送る。演出には、テレビ朝日系「科捜研の女」シリーズ、『相棒』シリーズ(同)で高い評価を受けている兼﨑涼介監督を迎え、脚本は「好きな人がいること」(2016年、フジテレビ系)や「グッド・ドクター」(2018年、同)などで登場人物の繊細な心情を描くことを得意とする大北はるかさんが担当する。第10代将軍・徳川家治ら主要キャストは今後発表される。

 ストーリーは、時は江戸中期、景気は悪化の一途をたどり、国民は質素、倹約、勤労の日々を強いられていた。人々はこの景気を改善し、国と国民を豊かにしてくれる将軍の登場を待ちわびる。そんな中、倫子はのちの第10代将軍・徳川家治と政略結婚させられ、京から江戸城本丸にある大奥へ渡ると、そこには1000人近くにもおよぶ将軍に仕える女性たちがいた。たった一人の天下人の寵愛(ちょうあい)を受けるべく、今、女たちの熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げる。その頃、江戸幕府を混乱に陥れようと、ある人物が陰謀を企てていた……と展開する。

 小芝さん演じる倫子は、東山天皇の皇子・閑院宮直仁親王の娘であり皇室の血を引く公家の娘。京で素直に育ち、人を疑うことのない、純真で優しい性格だが、一方で芯は強く、利発でもある。大奥に入った倫子は、京にいたころからの幼なじみ、久我信通(こが・のぶみち)に好意を寄せているが……。

 小芝さんはフジテレビ制作のドラマで初主演(カンテレ・フジテレビ系で2021年に放送された「彼女はキレイだった」はカンテレ制作)。出演が決まって「これまで名だたる方々が演じられてきた作品なので、とても身が引き締まる思いでした。撮影はすべて京都で行われると聞き、どっぷりと『大奥』の世界に浸かれるのだなと、怖さ半分、うれしさ半分……(笑い)。 しっかりしごいていただきたいと思います」と意気込みを語った。

 演じる倫子については、「とても真っすぐで芯があり、ちゃんと“愛”がある人だと思います。 その優しさや愛情は、『大奥』の中に入ると一見弱さや甘さに見えると思います。でも、どんな環境に置かれても、何度打ちのめされようと変わらない根の真っすぐさは、家治にとって希望になるのではないかと思っています」と表現する。

 「大奥」の印象は「嫉妬、妬(ねた)み、嫉(そね)み、陰謀……。とにかく人間のドロドロとしたものがギュッと詰め込まれているイメージでした」といい、放送に向けて、「これまでもたくさんの人に愛されてきた作品ですが、今回の『大奥』は"愛"をテーマにしています。今までとはまた違った、新しい『大奥』をお届けいたしますので、ぜひ楽しみに待っていてください」とメッセージを送った。

 企画を担当した、フジテレビ編成部の安永英樹さんは「『大奥』が帰ってきます。帰ってくるといってもただ帰ってくるわけではありません。切ない恋、かなわぬ恋、成就する恋、それでも引きはがされる恋、そして夫婦、夫婦の愛とは何か? 欲望とは何か? 愛と権力を求めてうごめく江戸城・大奥を舞台に、時代劇であって時代劇ではない、新たに生まれる本物の“大奥”をお届けしたいと思います」とコメントした。

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