パリピ孔明:主演・向井理は「孔明のイメージそのまま」 起用の決め手は「知的な雰囲気」と「身長」 後半の見どころも

連続ドラマ「パリピ孔明」の一場面(C)フジテレビ
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連続ドラマ「パリピ孔明」の一場面(C)フジテレビ

 俳優の向井理さんが主演を務める連続ドラマ「パリピ孔明」(フジテレビ系、水曜午後10時)。本作で企画を務める高木由佳さん、プロデュースを務める八尾香澄さんに、主人公・孔明役の向井さんの魅力や、今後のドラマの展開について話を聞いた。

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 ◇もともとは映画化する予定だった!?

 ドラマは「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の人気同名マンガ(四葉夕トさん原作、小川亮さん作画)が原作。三国志の英雄で天才軍師、諸葛孔明(向井さん)が現代の日本に転生し、ハロウィーンでにぎわう夜の渋谷に降り立つ。歌手を目指す月見英子(上白石萌歌さん)の歌に心を打たれた孔明が、軍師(マネジャー)となって英子をサポートする“音楽青春コメディー”だ。

 ドラマ化の経緯について、八尾さんは「原作の連載が始まってすぐ、三国志好きの知人から勧められて読んだのがきっかけです。私自身、三国志に興味があったのと、もともと音楽が好きだったこともあり、コメディー要素もあるこの掛け合わせは新鮮だなと感じ、奇想天外で魅力的な作品だなと思いました」と明かす。

 八尾さんからこの話を聞いた当時、高木さんは映画部に所属していたため、ドラマ化ではなく映画化で企画が進んでいた。その後、高木さんが編成部に異動したことで、ドラマ化に変更となった。

 高木さんは「映画だと、大体2時間の中で物語をまとめなければいけませんが、ドラマなら最終話まで孔明が現代になじんでいく姿や、英子の成長をじっくり描くことができる。ドラマ化のほうがむしろ良いのではないかということで、進める形になりました」と述べた。

 ◇向井理、起用の決め手は「知的な雰囲気」と「身長」

 ドラマ化の企画が進む中、「孔明役をやれる人がなかなかいない」と悩んだという八尾さん。

 「ここ3~4年くらい、他の作品で向井さんとご一緒する機会が続いていて、孔明が似合いそうだなと。挑戦的な役ではありますが、向井さんならこの作品のユーモアを理解してくださるのではないかと思い、オファーしたところ、すぐにOKをいただきました」

 向井さんを起用した決め手は「知的な雰囲気」と、182センチの「身長」だったという。

 高木さんは「知性を感じられる凛(りん)とした雰囲気が孔明のイメージそのままだなと思いました。あとは、史実でも孔明はすごく背が高いと言われているので、そこは譲れないポイントでした」と明かした。

 イメージ通りのキャスティングも決まったが、「パリピ孔明」の世界観を映像で表現するうえで、苦労したこともあったという。

 高木さんは「メークが濃すぎると、向井さんの美しさが損なわれてしまう。でも薄いと、歴史上の人物がいきなり現代にやって来たという違和感がない。そのバランスを取るのが難しかったです」と振り返った。

 また、三国時代のリアリティーをどの程度出すか、演出の渋江修平さんとの間で議論が白熱したという。

 八尾さんは「渋江さんは『少し日焼けした肌感を出したい』とイメージしていましたが、資料を読むと『玉のような』という記述もあり、色白の方が良いのでは、と提案しました。メークは何度も試行錯誤しましたし、リアルさだけでなく華やかさも演出できるよう、美術や装飾、撮影、照明などもこだわりました」と語った。

 ◇後半の見どころは?

 ドラマでは、国内最大フェスへの出場をかけて、孔明と英子がSNSで「10万イイネ」を集める企画に挑戦。第5話(10月25日放送)では、英子が路上ライブで知り合い、仲良くなった久遠七海(八木莉可子さん)から、ライバルの仮面アイドルユニット「AZALEA(アザリエ)」のメンバーだと告げられ……と展開した。

 後半の見どころについて、高木さんは「英子の成長です。最初は、孔明の力を使って売れたらいいなくらいの気持ちだったのが、自分の歌はどういうものなのか、歌で人がどう変わっていくのかを考えるようになります。英子が自分のためにやっていたことが、いろんな人を巻き込んで良い方向に向かっていく展開も見どころです」とアピール。

 八尾さんは「関口メンディーさん演じる前園ケイジに注目です。前半はまだ何をやらかすか分からない存在でしたが、後半からどんどん暗躍していきます。それに伴って、また新しいキャラクターが登場します。あとは、マリア・ディーゼル(アヴちゃん)や小林(森山未來さん)など、まだ掘り下げていないキャラクターの過去も描かれるので、見どころはつきないですね」と語っていた。

※高木由佳さんの「高」ははしごだか。

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