趣里さん主演のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「ブギウギ」（月～土曜午前8時ほか）の第11週「ワテより十も下や」（第51～55回）が12月11～15日に放送された。同週の放送をSNSで盛り上がったコメントなどで振り返る。

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　「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲を歌った戦後の大スター、笠置シヅ子（1914～85年）が主人公のモデルとなる。激動の時代、ひたむきに歌と踊りに向き合い続けた歌手の波瀾（はらん）万丈の物語。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。

　◇第51回　スズ子の“大ファン”の学生役で水上恒司が初登場「この先の恋模様が楽しみ」

　第51回は、昭和18（1943）年、米国との戦争に終わりが見えない中、「福来スズ子とその楽団」は地方巡業を重ねていた。スズ子（趣里さん）は、羽鳥善一（草なぎ剛さん）に作曲してもらった「アイレ可愛や」を歌い、人気を博していた。そんなある日、巡業で訪れていた愛知の劇場で、歌い終わったスズ子たちの楽屋に、スズ子の大ファンだという一人の学生（水上恒司さん）が興行主に連れられてやってくる。

　SNSでは「ついに恒司くん登場！　やっぱりイケメンだなあ」「来たよ来たよ運命の出会い」「この先の恋模様が楽しみ」といった声が上がった。また、水上さんが「岡田健史」として俳優デビューした連続ドラマ「中学聖日記」（TBS系）を思い出す声もあった。

　◇第52回　愛助の“スズ子愛”　熱く語る姿に「オタク特有の早口」　素性も判明

　第52回は、スズ子は、「お金を取ったのでは」と小夜（富田望生さん）が疑ったおわびに、学生（水上さん）を食事に誘った。その学生は村山愛助という名前で、スズ子の大ファンなのだと話す。翌朝、スズ子たちが旅館を出ようとすると、愛助がすでに半額を支払ってくれているという。次の巡業先へ向かおうとスズ子たちが汽車に乗り込むと、愛助も同じ車両に偶然乗り合わせていた。

　スズ子の魅力を語るうちに徐々にヒートアップしていく愛助に、SNSでは「オタク特有の早口」「普段はオドオドしててもスズ子の魅力を語る時は急に雄弁になる愛助氏に感じるオタクみ……好感度爆上がりである」「愛助のまなざしは恥ずかしくなるくらいスズ子への好きがあふれてるわ」といった声が上がった。

　また愛助が「村山興業」の御曹司だということも分かり、村山興業は「吉本興業」がモデルになっていると思われ、「成田凌が水上恒司に転生」などと2017年度後期の朝ドラ「わろてんか」とのつながりを楽しむ声もあった。

　◇第53回　大阪・はな湯の常連客同士の結婚に「今日一のビックリ」　USKでも再会　東京へ戻ると愛助が家凸

　第53回は、神戸への巡業の帰り、スズ子は久しぶりに大阪のはな湯を訪れ、懐かしい常連客の面々に迎えられた。皆、相変わらずに見えるが、ゴンベエこと玉五郎（宇野祥平さん）と光子（本上まなみさん）の夫婦に子供が生まれ、アホのおっちゃん（岡部たかしさん）とアサ（楠見薫さん）が結婚。熱々先生（妹尾和夫さん）が亡くなったことが報告された。

　スズ子はUSKの稽古（けいこ）場にも顔を出し、秋山（伊原六花さん）、リリー（清水くるみさん）、桜庭（片山友希さん）、そして林部長（橋本じゅんさん）と久しぶりの再会を果たす。そして東京に戻ると、愛助からたくさんの手紙が届いていた。

　SNSでは「アサさんとアホのおっちゃんが結婚してたことが今日一のビックリやな」やUSKでの再会シーンに「泣いちゃったよね」といった声が上がった。また、愛助がスズ子の下宿までやってきて、自宅に誘う様子に「家まで来たら激ヤバかもしれん」などと心配する声もあった。

　◇第54回　「村山興業」の東京支社長役でメッセンジャー黒田登場「朝ドラ史上最強に人相悪い」

　第54回は、スズ子は、小夜を連れて、愛助の家を訪ねる。愛助はスズ子のレコードもたくさん持っており、スズ子の魅力について語り、「ラッパと娘」の素晴らしさについて熱弁をふるう。帰り際、愛助はスズ子に「また会いたい」と伝える……。やがて、スズ子と愛助は2人で会うようになるが、怪しいスーツ姿の男がその様子をひそかに見ていた。

　スーツの男は愛助の母親が社長を務める「村山興業」の東京支社長・坂口で、お笑いコンビ「メッセンジャー」の黒田有さんが演じている。

　SNSでは「朝ドラ史上最強に人相悪いメッセンジャー黒田さん」「悪役ぴったり。この先しつこく絡んで来そう」「あんなに演技うまいって知らなかった。大御所俳優みたいなオーラ出てた」と話題になった。

　◇第55回　おでん屋の伝蔵がスズ子の恋を後押し「このドラマで一番いい男」

　第55回は、愛助から「恋人になってください」と言われ、スズ子は「ちょっと考えさせてほしい」と答える。それ以来、スズ子は恋に思い悩んでいた。一方、マネジャーの五木（村上新悟さん）からは村山興業を敵に回したくないので、波風を立てず、10歳も年下の相手に本気になるべきじゃないと言われる。

　そんな思い悩むスズ子に、小夜は悩みを聞こうと、伝蔵（坂田聡さん）のおでん屋台で話をすることにする。スズ子の話を聞いていた伝蔵は、「大事なのはな、おめえの気持ちだろ。あの野郎（愛助）は悪いやつじゃねえぜ。なかなかいい目してやがった。若え時の俺とそっくりだ」とスズ子の背中を押した。

　伝蔵の熱い言葉に、SNSでは「もう1人のお父ちゃんのようで友人のよう」「伝蔵さんがこのドラマで一番いい男だねえ」「ここぞというところでバシッとええこと言うから思わずほれそうになるじゃないか」「そりゃ10年近く見てきた娘さんの恋となれば伝蔵さんも本気で応援したいだろうよ」といった声が上がった。