木村佳乃:「アンチヒーロー」で18年ぶり日曜劇場 “アンチな弁護士”長谷川博己と対峙する検察官役

「アンチヒーロー」に出演する木村佳乃さん=TBS提供
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「アンチヒーロー」に出演する木村佳乃さん=TBS提供

 俳優の木村佳乃さんが、長谷川博己さんが主演を務め、4月からTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)で放送される連続ドラマ「アンチヒーロー」に出演することが3月11日、明らかになった。日曜劇場枠への出演は「理想の上司」(1997年)、「輪舞曲-ロンド-」(2006年)に続き18年ぶり3作目で、長谷川さん演じる「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士と法廷で対峙(たいじ)する東京地方検察庁の検察官を演じる。

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 ドラマは、長谷川さん演じる“アンチ”な弁護士を通して、視聴者に「正義とは果たして何なのか?」「世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?」を問いかける内容。「電車に1本乗り遅れてしまった」「朝、忘れ物をして取りに帰った」など日常のほんの少しのきっかけで、正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。スピーディーな展開で次々に常識が覆されていく、逆転パラドックスエンターテインメントとなる。

 長谷川さんと初共演となる木村さんは「検察官役を演じるのは『アンチヒーロー』が初めてです。役をいただいてからクランクインまでの間、勉強のために裁判の傍聴に行かせていただきました。日本は法治国家なので罪を犯したら法で裁かれるというのは念頭にありながらも、実際に裁判を傍聴すると“どっちが正しいんだろう?”と揺れ動く場面が多々あり、裁くことは奥深く難しいことだと実感しました」とコメント。

 「ドラマの中で『人が人を裁くことの危うさ』というセリフが登場しますが、まさにその通りだなと思うと同時に、コンプライアンスなどセンシティブなこの時代に、これをドラマでやるというのは攻めているし、面白いと思いました。私が演じる検察官は、正義なのか? 悪なのか? と視聴者の皆様に想像していただきながら観ていただけたらうれしいです」と呼びかけている。

 プロデューサーの飯田和孝さんは「弁護士が正義なのか、検察官が正義なのか? それともどちらも正義で、どちらも悪なのか? このドラマでは、非常に曖昧な『正義』というものを、自身の信念だけを頼りに扱っていく人物たちを生々しく描いていきます。画面を見ていると、木村さん演じる検察官は、凜としている中にも、何か鋭い刃のようなものを備えているように感じます。華やかさ、しなやかさ、柔らかさ、厳しさ、切なさ、豪快さ、木村さん演じる検察官を表現する言葉として一体どれが適切なのか、視聴者の皆さんと一緒に私も探していければと思っております」と話している。

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