良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)。5月27~31日に放送された第9週「男は度胸、女は愛嬌(あいきょう)?」では、寅子(伊藤さん)の兄・直道(上川周作さん)、夫の優三(仲野太賀さん)が帰らぬ人となり、父の直言(岡部たかしさん)もこの世を去った。悲しみの連続が続いた寅子を、伊藤さんはどのような思いで演じたのか、その胸の内を語った。
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前週の第8週「女冥利に尽きる?」(5月20~24日)では、寅子の妊娠もあり、弁護士の夢を諦めることになり、伊藤さんも「試練と挫折の連続。演じていてとてもつらかった」と振り返る。
「1週目の第5回(4月5日放送)で、お母さんのはる(石田ゆり子さん)が予言のように『でも、(弁護士に)なれなかったときは?』『なれたとしても、うまくいかずその道を諦めることになったときは?』と寅子に問いかけていましたが、まさしくその通りになって。寅子としては一番悔しい展開だったと思います」
一方で、「優三さんとの愛が深まり、すごく幸せなときもありました。その幸せな時間があまりに短いという切なさも、物語としては好きなんですよね」と語る。
優三は、第40回(5月24日放送)で出征。「トラちゃんが後悔せず、心から人生をやり切ってくれること。それが僕の望みです」「帰ってくるから。トラちゃんと優未の元に。必ず」と言い残して戦地へ向かうが、“二人の時間”が再度訪れることはなかった。
伊藤さんは「ご本人にも何度伝えたか分かりませんが、本当に優三さん役が太賀さんでよかったと心から思いましたし、互いにそうした言葉を掛け合ううちに、より絆が深まりました」と仲野さんへの絶大な信頼を語る。
「太賀さんはお芝居についていろんな提案をしてくれながら、私の考えを整理させてもくれて。特に第8週で寅子として演技が自然とできたのは、優三さんが太賀さんだったというのがとても大きかったです。改めて振り返ると、演じていてすごくいい時間でした」と話した。
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