井上祐貴:「虎に翼」で朋一役 母“寅子”伊藤沙莉、父“航一”岡田将生との関係を語る カメラが回っていないときの様子も

NHK連続テレビ小説「虎に翼」に出演中の井上祐貴さん
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NHK連続テレビ小説「虎に翼」に出演中の井上祐貴さん

 伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)に寅子(伊藤さん)の再婚相手、航一(岡田将生さん)の長男・朋一役で出演中の井上祐貴さん。父と同じ法曹界で活躍し、理想に燃える朋一について、また、母になった寅子役の伊藤さん、父・航一役の岡田さんの撮影現場での様子などを聞いた。(前後編の前編)

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 ◇「虎に翼」放送中にオファーが「日々見ているドラマに出られたのはうれしい」

 井上さんは、1996年6月6日生まれ、広島県出身。2019年、特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」(テレビ東京系)でドラマ初主演を果たし、NHK 夜ドラ「卒業タイムリミット」(2022年)に主演、連続ドラマ「unknown」(2023年)などに出演。昨年の大河ドラマ「どうする家康」に本多正純役で出演した。

 井上さんは今回が初めての朝ドラ出演で、「うれしかったですね。ずっと目標だったんですよ。朝ドラと大河ドラマに出るのが。大河ドラマは昨年(『どうする家康』で)出演することができて、あとは朝ドラだというときに、大河ドラマからそんなに開かずに決まったので」と語る。

 出演の話が届いたのは、すでに「虎に翼」が放送中だった。「放送が始まる前にオーディションは受けていて、その時は何もなかったんですけど、しばらくして声をかけていただいて、出演が決まりました」という。

 それまで、一視聴者として見ていた「虎に翼」について、「基本的に朝ドラを毎クール楽しみに見てるんです。『とと姉ちゃん』や『あまちゃん』が好きでしたね。今回は法律が題材だと思うんですけど、いろんな壁にぶつかって、諦めそうになることもあるけど、前を向いて進んでいく寅子さんという女性裁判官の姿を見て、やっぱり背中を押されるなと。また、寅子さんだけでなく、いろんなところでいろんなドラマが起きて、そこに見入っていた自分がいたので、楽しく日々見ているドラマに出られたのはうれしいですね」と明かす。

 ◇主演の伊藤沙莉は「どしっと真ん中にいてくださる」

 父の再婚相手、寅子役の伊藤さんの撮影現場の様子は「元気そうです」という。

 「多分元気に見せてる部分はあるのかなって思いますね。プロだなって。多分すごく疲れていると思うんです。僕なんかには計り知れないぐらい。でもそんな疲れとかを一切見せず、寅子として座長として、どしっと真ん中にいてくださるので、僕らは安心して身を委ねて、お芝居に集中させていただいてるなと思いますね」

 父・航一役の岡田さんも「僕からしたら、伊藤さんと似ている部分が多い」と話す。

 「座長はもちろん伊藤さんなんですけど、僕の中では、岡田さんも同じくらい大先輩ですし、役的にはお父さんとお母さんですし。(伊藤さんと)同じようにコミュニケーションをとるようにしています。親子として、お二人はお芝居中はもちろん接してくださいますし、カメラが回ってないときや、前室ではお兄ちゃん、お姉ちゃんみたいに接してくださいますね」

 岡田さんは“料理男子”の井上さんと気が合うようで、「岡田さんはグルメで、お料理もされるんです。とにかくおいしいお米があるとプレゼンされまして、結構、引きつけられて、まだ食べてはいないんですけど、買ってみようと思って一応ネットの『欲しいものリスト』に入れてるんです」と話す。

 星家の面々は「皆さんお酒が好き」といい、「星家の皆さん全員お酒を飲むんですよ。だからお酒の話をしたりもしますね。皆さん、毎日絶対飲まれるらしいです。飲まないと1日が終わらない、明日も始まらないって、皆さんおっしゃってました」と明かす。

 ◇朋一を演じるのは「苦しかった」

 井上さんが演じる朋一は、最初は優等生っぽい良い子なのかなと思いきや内面に葛藤を抱えた人物だった。

 「すごくいろんなものを抱えてる男の子だと思うので、演じていて、大変だな、苦しいなっていう感覚はありました。感情的にはわかりやすいっちゃわかりやすいので、想像がしやすくて、せりふもすごい入ってきやすかったです」

 後妻として星家にやってきた寅子に対して、朋一は「最初は、お父さんがべつに幸せならいいよとか、お好きにどうぞみたいな感じだったんですけど、寅子さんが自分たちのテリトリーにガツガツ入り込んでくるので、どんどん新たなフラストレーションがたまっていった。でもふたを開けてみれば、そこで寅子さんがガツガツ踏み込んできてくれたから、朋一は今まで言えなかったお父さんへの思いとかを言えたんです。そこでまた、朋一は一つ変わることができたと思うので、良かったなって」と感じている。

 昨年の大河ドラマ出演に続いて、今年は朝ドラと順調に目標を達成してきた井上さんの今後の目標は?

 「次は大河ドラマ、朝ドラにレギュラーで出たいです。出るってことはとりあえず一つ達成できたので、次は1年通して、半年通して出演する、それが目標ですね。その先は大河の主役をできるような俳優になりたいです」と大きな目標を掲げていた。

 後編は「どうする家康」で父役だった松山ケンイチさんとの再共演について、また目指す俳優像について語る。

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