良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の井上祐貴さんが、伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)に航一(岡田将生さん)の長男・朋一役で出演中だ。朋一は父と同じ法曹界に入り、大河ドラマで父子役で共演した松山ケンイチさん演じる桂場の下で働いた。松山さんとの共演秘話、さらに、目指す俳優像について聞いた。(前後編の後編)
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井上さんは、昨年の大河ドラマ「どうする家康」に松山さん演じる本多正信の息子、本多正純役で出演。正純は、家康(松本潤さん)に仕える頭脳明晰な若きエリートで、正信には似ず、律儀で真っすぐな性格という設定だった。
松山さんとの1年ぶりの再共演について、「『どうする家康』の時に比べて一緒にお芝居をするシーンは少なかったのですが、最高裁長官としての松山さんはとてもカッコよかったです」と語る。
朋一の上司・桂場を演じる松山さんについて「オンとオフの切り替えがはっきりしていて、視野の広い方という印象です。何かわからないことがあったりしたら相談させていただきたいなと思う“上司”です」と表現する。
現場で松山さんとは、「一緒のシーンがほとんどなかったのであまりゆっくりは話せませんでした」というが、「2人で一緒に(NHKの朝の情報番組)『あさイチ』に出演するにあたって、どんなことを話そうかとか、料理のことについてなどお話しさせていただきました」と“料理男子”の特技を生かせたという。
朋一は子供が生まれて父親になった。子役とのシーンは1シーンだけだったというが、「息子役の矢口蒼君と撮影以外でのコミュニケーションを大切にしようと心掛けて、いろんな話をしました」とコミュニケーションをとったという。
自身の性格を「負けず嫌い」だという。2017年に「ホリプロタレントスカウトキャラバン」に他薦で応募し、審査員特別賞を受賞。翌年、ミュージカル「ピーターパン」で俳優デビューを果たした。
俳優をやりたいと思ったきっかけは「何か表現するということ、自分が思ってる感情以外のことを表現するっていうのをやったことなかったので、全然うまくできなくて。できないのが悔しいっていうのが一つ。あとは、何かを表現することが楽しかった」
そして2019年に「ウルトラマンタイガ」で主演したことで、「そこで多分本気になりました」と転機になったという。
好きな俳優は「小栗旬さん」と明言する。
「きっかけは母親が好きで、実家にいるときから(小栗さんの出演作が)よくテレビで流れていて僕も見るようになって。そのときはカッコいい俳優さんだなという感じだったんですけど、このお仕事を始めて見方が変わったというか、例えば自分が演じたらと考えたりして、見方が増えてより好きになったんです」
小栗さんの作品で初めて見たのが「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(2007年)だったという。その後、「東京DOGS」(2009年)や「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(2017年)などさまざまな出演作を見て、「全部キラキラして見えた」と話す。
「今でも小栗さんが出ていたら見ようって思うんですよね。そういう俳優になりたいってシンプルに思うんです。この人が出ていたら見ようっていうような。それは超幸せなことだし、(特別な)魅力があるってことだと思うので」
来年は出演した映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」が公開される。
「18歳から20歳までの2年間の間に1回だけ魔法が使えるっていう、その魔法を、どんなことに使うかというのを題材にした話なんです。主人公を含めメインの男の子4人の物語で、超ハートフルで笑って泣ける。魔法っていうからにはファンタジー要素はあるんですけれど、それをも凌駕するぐらい、ヒューマンな物語が詰まっていて、ぜひ見ていただきたいなと」とメッセージを送った。
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