今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「あんぱん」（総合、月～土曜午前8時ほか）の第55回が6月13日に放送され、不穏なラストシーンに視聴者の注目が集まった。

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　第55回では、小倉連隊に動員が下令され、嵩（北村匠海さん）は中国に行くことに。出発前日、班員たちが酒を飲んで盛り上がる中、嵩は一人星を眺める八木（妻夫木聡さん）に「自分のような者が軍隊でへこたれずにやってこられたのも、戦友殿のおかげであります」とこれまでの礼を伝える。

　すると八木は「（嵩が持っていた）井伏鱒二の詩集のせいだ」とつぶやく。嵩が「戦友殿もお好きなのですか？」と尋ねると、八木は「ああ。あの時から同じにおいを感じた。ただ勘違いするな。俺はおまえの戦友として、当たり前のことをした。ただそれだけだ」と返した。嵩は八木の横顔が描かれたスケッチを、これまでのお礼として手渡した。

　その後、小倉連隊は中国・福建省に到着。嵩は、1年前から野戦任務に就いているという幼なじみの岩男（濱尾ノリタカさん）と再会する。一方、八木は軍曹・粕谷（田中俊介さん）の部屋を訪ねていた。

　ラストシーンでは、厳しい表情の粕谷が嵩の前に現れ、「これを描いたのはおまえか？」と八木の似顔絵を手にしながらにらみつける。「柳井伍長、どうなってしまうのでしょうか？　ほいたらね」とナレーションが流れ、第55回は幕を閉じた。

　同日に更新された「あんぱん」公式X（@asadora_nhk）では、「この絵がこの先の嵩の運命を決めるものになります」と示唆されており、SNSでは「不穏な終わり方やめて」「この絵がどう影響するんだろう？」「いい方向に行くといいけど……」「これはプラスの方向にと思っていいのよね？　ねぇ、大丈夫だよね？」など、心配の声が上がっていた。

最新の人物相関図が公開　戦争終結で大きく変化も“残った名前”　新キャラは7人

　新たな人物相関図がドラマの公式サイトなどで公開された。6月30日に始まる第14週「幸福よ、どこにいる」からの相関図で、“戦争パート”の終結と共に大きく変化し、新たなキャラクター7人が加わった。

　新キャラの顔ぶれは、津田健次郎さん演じる東海林明、倉悠貴さん演じる岩清水信司、鳴海唯さん演じる小田琴子、野村万蔵さん演じる霧島了、古河耕史さん演じる鳥居出、嘉島陸さん演じる緑川達也、若林拓也さん演じる青木政三。いずれもヒロインののぶ（今田さん）が入社した高知新報の面々で、ソロショットも公開された。

「あんぱん」登場人物紹介

朝田のぶ（今田美桜）

柳井嵩（北村匠海）

朝田羽多子（江口のりこ）

朝田蘭子（河合優実）

朝田メイコ（原菜乃華）

朝田釜次（吉田鋼太郎）

朝田くら（浅田美代子）

屋村草吉（阿部サダヲ）

柳井登美子（松嶋菜々子）

柳井千代子（戸田菜穂）

宇戸しん（瞳水ひまり）

辛島健太郎（高橋文哉）

八木信之介（妻夫木聡）

今野康太（櫻井健人）

東海林明（津田健次郎）

岩清水信司（倉悠貴）

小田琴子（鳴海唯）

霧島了（野村万蔵）

鳥居出（古河耕史）

緑川達也（嘉島陸）

青木政三（若林拓也）

「あんぱん」とは

　「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん（1919年～2013年）と、暢さん（1918年～1993年）夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。