べらぼう:新之助逝き、蔦重憔悴、寄り添う歌 “森下大河”の「第33回」は「号泣回」になりがち? 8年前「直虎」は政次が“槍ドン”で

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第33回の一場面 (C)NHK
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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第33回の一場面 (C)NHK

 俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)の第33回「打壊演太女功徳(うちこわしえんためのくどく)」が、8月31日に放送され、井之脇海さん演じる新之助の最期が描かれた。

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 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は64作目の大河ドラマで、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる蔦屋重三郎(略して“蔦重”)の生涯を描く。脚本は一昨年、NHKで放送され、大きな話題となった「ドラマ10『大奥』」などで知られる森下佳子さんが手掛けている。

 第33回では、天明7年、江戸で打ちこわしが発生する。

 新之助たちは、米の売り惜しみをした米屋を次々に襲撃する。報を受けて混乱する老中たちに対し、冷静かつ的確に提言する意次(渡辺謙さん)。そんな中、蔦重(横浜さん)が、意次のもとを訪れ、米の代わりに金を配り、追々米を買えるようにする策を進言する。

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 やがて、「丈右衛門だった男」(矢野聖人さん)が、新之助たちの意に反して盗みを扇動。市中は無法状態に、そこで蔦重は、江戸浄瑠璃の流派の一つ、富本節の富本斎宮太夫(新浜レオンさん)を担ぎ出し、なんとか混乱を収めようとするが、ここで、丈右衛門だった男が凶行に出る。

 小さな刀を手に蔦重に近づく丈右衛門だった男。間一髪、新之助が二人の間に割って入るが、その際、新之助が負傷。刃先には毒が塗ってあったようで、新之助はみるみるうちに力を失い、命を落とした。

 自分をかばって新之助が目の前で亡くなったことで、蔦重は驚くほどに憔悴してしまう。そんな蔦重に、歌磨(染谷将太さん)は優しく寄り添い……と展開した。

 新之助のなんとも切ない最期に視聴者も当然悲しんだが、この日が「第33回」だったことも一部で話題に。同じ“森下佳子脚本”により2017年に放送された大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第33回は、井伊家筆頭家老・小野政次(高橋一生さん)が、処刑場にはりつけにされ、幼なじみとしてともに育ってきた直虎(柴咲コウさん)の手で。槍(やり)で突かれて(槍ドン)壮絶な最期を迎えた“伝説回”。なお「べらぼう」の新之助役・井之脇さんは、「おんな城主 直虎」では、政次のおいの小野万福を演じた。

 そのためSNSでは「今日、第33回だったのか…魔の森下回じゃないか…」「やはり第33回は辛い森下佳子脚本であった」「森下佳子は大河ドラマの第33回でとびきりいい男を死なせるのが趣味なんか?(涙)」「森下脚本の第33回は、神回になりがち…(号泣)」「やっぱり森下大河の第33回は…号泣…新さん…絶句」「もうさ…森下佳子先生は、8月放送の第33回にどれだけの地獄を生み出し、どれだけの人を地獄の底に突き落とせば気が済むんか…」「今回も森下佳子さんの第33回は神回すぎた…!」といった感想が寄せられた。

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