火喰鳥を、喰う:水上恒司×山下美月×宮舘涼太 “最旬”キャストの現場の様子は? メーキングカット公開 コメントも

映画「火喰鳥を、喰う」の現場での(左から) 水上恒司さん、山下美月さん、宮舘涼太さん (C)2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会
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映画「火喰鳥を、喰う」の現場での(左から) 水上恒司さん、山下美月さん、宮舘涼太さん (C)2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

 俳優の水上恒司さんが主演、山下美月さんがヒロインを務め、キーマンとなる超常現象専門家役で人気グループ「Snow Man(スノーマン)」の宮舘涼太さん)も出演するミステリーホラー映画火喰鳥を、喰う」(本木克英監督、10月3日公開)のメーキングカットとコメントが9月10日、解禁された。

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 原作は、第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した原浩さんの同名小説(角川ホラー文庫)。ある日、信州で暮らす久喜雄司(水上さん)と妻・夕里子(山下さん)のもとに、戦死したはずの祖父の兄、貞市が書いたという謎の日記が届くところから始まる。日記の最後のページにつづられていたのは“火喰鳥、喰(く)いたい”という生への執着が記された文字。その日以来、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が頻発する。超常現象専門家の北斗総一郎(宮舘涼太さん)も加わって真相を探るが、その先に現れたのは驚愕(きょうがく)の世界だった……というミステリーホラー。

 主演の水上さんが演じる主人公・雄司は、真面目な人柄で、妻・夕里子への深い愛を滲ませるキャラクター。信州の田舎で夕里子と穏やかな日常を送っていた雄司だったが、頻発する怪異の謎を探るうちに自らも翻弄されていく姿を水上さんが振り幅の広い演技で魅せる。水上さんは監督、プロデューサー陣と密に会話を重ねながら物語への理解を深め、役作りに取り組んでいたという。

 そんな水上さんの印象を今作で初共演を果たした宮舘さんが「真面目で責任感のある方」と表現する。「現場でもスタッフの皆さんに率先して話しかけているのを目撃しましたし、それによってときに盛り上げ、ときに締めて、現場にメリハリを作り上げてくれていました」と明かしている。

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 乃木坂時代から高い演技力に定評のあった山下さん演じる雄司の妻・夕里子は、どこか影のあるようなミステリアスな雰囲気を醸し出している。夕里子を演じる上で山下さんは、「雄司と北斗の狭間にいて、どちらからも引っ張られている」のだと考えたという。「夫についていきたいと思いつつ、どこかで北斗に共鳴してしまう。感情としてはその2人にずっと揺さぶられている状態。いろんなものを抱えている女の子なので、情を抑えようと思いつつ、北斗の行動によって情緒が乱れていくところもあって」と語る。

 夕里子は北斗のような特殊な感覚を持ち、大学時代には何か関係があったことを匂わせる。山下さんは、田舎で静かに暮らすことを望む夕里子の複雑な感情を表現できるよう意識したと後に明かしている。

 劇中でひときわ強いインパクトを放っているのは宮舘さん演じる北斗総一郎だ。怪異の謎を解き明かすべく、超常現象専門家である北斗の力を借りることになるが、キーマンとなる北斗の登場によって、物語は大きく動き出す。

 単独で映画に出演するのは今回が初めてという宮舘さんに重要な役どころを託すきっかけとなったのは、ケレン味がありながらもナチュラルな芝居も見せ、高潔な雰囲気も併せ持つ、宮舘さん自身のキャラクターが決め手となったという。プロデューサーの横山和宏さんは「彼のポテンシャルを、パブリックイメージも含めて生かしていただければと思いました」と起用理由について説明している。雄司と夕里子の間に割って入ってくる北斗には“異物感”が表現できるよう、監督と芝居の方向性についての話し合いを重ねながら、北斗というキャラクターを作り上げたという。

 水上さん、山下さん、宮舘さんの3人の絶妙なバランスは、どのような化学反応を生み出しているのか。旬なキャストの演技合戦にも目が離せない。

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