風、薫る:来春朝ドラ、タイトルに込められた思い 制作統括「向かい風も追い風も…」

連続テレビ小説「風、薫る」クランクイン会見に出席した見上愛さん
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連続テレビ小説「風、薫る」クランクイン会見に出席した見上愛さん

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんのダブル主演で、来春スタートする2026年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」のクランクイン会見が9月14日、大雄寺(栃木県大田原市)で開かれ、制作統括の松園武大チーフ・プロデューサーが会見前に取材に応じ、同作のタイトルに込めた思いを語った。

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 「風、薫る」は、連続テレビ小説の第114作。明治時代を舞台に、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描く、2人の主人公のバディードラマ。同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディー”になっていく。主人公の一ノ瀬りんを見上さんが、大家直美を上坂さんが演じる。

 本作のタイトルについて、松園さんは「りんと直美、二人の人生を考えたときに、明治時代って非常に激動の時代で、彼女たちにとって都合の良くない向かい風も吹きますし、時に追い風が吹いてくれたこともあるだろうし、彼女たち自身が風を受けて舞い上がっていくというか、そういう風がやがて薫るというか、非常に心地よい風となって皆さんに届いていくような、そういうドラマになればいいなと思いました」と思いを明かした。

 本作は9月8日に栃木県大田原市でクランクイン。この日は、第1週で放送を予定している、りんが家族や幼なじみの竹内虎太郎(小林虎之介さん)と一緒に祭を楽しむ場面が撮影された。見上さんは8日に撮入。もう一人の主人公・直美を演じる上坂さんのクランクインについて、松園さんは「もう少し先」と明言を避けた。

 松園さんは「天候に悩まされていますが、クランクイン初日は奇跡的に晴れて、チーム全員が『ここから1年頑張ろう』と気持ちを一つにできたスタートでした。本日の大雄寺での撮影も、この空間が持つ力みたいなものをお借りして、また50名近くの地元のエキストラの方々が参加してくださり、とても熱気に満ちた一日になりました。この地域の自然や人柄などの魅力を、我々のできる最大限のパフォーマンスで伝えていきたいと思っています」と意気込みを語った。

 会見には、見上さんが出席した。

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