テレビ試写室:「相棒 season24」初回拡大SP 講談師の弟子になった右京の“衝撃行動” 25周年にふさわしいカッコよさも

「相棒 season24」初回拡大スペシャル「死して償え」の一場面=テレビ朝日提供
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「相棒 season24」初回拡大スペシャル「死して償え」の一場面=テレビ朝日提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、10月15日放送の「相棒 season24」(テレビ朝日系、水曜午後9時)初回拡大スペシャル「死して償え」を取り上げる。

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 2000年に土曜ワイド劇場の一作として誕生した、言わずと知れた人気刑事ドラマ「相棒」。シリーズ誕生25周年となり、警視庁特命係の杉下右京(水谷豊さん)と亀山薫(寺脇康文さん)の“黄金コンビ”が通算11シーズン目に突入する。

 記念すべき新シーズン初回は、右京が身分を隠して人間国宝の講談師・瀧澤青竜(たきざわ・せいりゅう、片岡鶴太郎さん)の弟子になるという意外な展開から始まる。冤罪(えんざい)疑惑のある事件の捜査の一環だが、右京が内弟子として使いっ走りなど雑用をする姿は新鮮で面白い。

 青竜に気付かれないよう、屋敷内を捜索するハラハラの展開も見どころ。また、右京がとる“衝撃的な行動”には声を出して笑ってしまった。真実を追求するためなら時に暴走する、そんな右京らしさが詰まったシーンだ。

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 「相棒」の初回といえば政界や警察の大物が登場するが、今回特命係の前に現れるのは、検事総長の臥龍岡詩子(ながおか・うたこ、余貴美子さん)。「相棒」ワールドの大物にしては珍しく(?)臥龍岡は正義感あふれる言動をするのだが、果たしてそれは本心からなのか、物語が進むにつれて明らかになっていく。

 “特命係のボス”甲斐峯秋(石坂浩二さん)や、内閣情報官の社美彌子(仲間由紀恵さん)ら、シリーズおなじみの面々も登場。特に、峯秋と右京のあるやり取りは、右京の表情も相まってクスッと笑えるシーンになっている。

 同話では、右京と薫は基本別行動で捜査していく。クールで頭脳派の右京と、人情味があり肉体派の薫が、それぞれのルートから真相に迫っていく展開は“ザ・相棒”。そして再び2人が並び立つシーンは、25周年にふさわしいカッコよさだった。

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