松本若菜:「ザ・ロイヤルファミリー」出演、初の日曜劇場に喜び 「自分のクレジットが出たときは鳥肌」 撮影の裏側明かす

日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」に出演する俳優の松本若菜さん(C)TBSスパークル/TBS
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日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」に出演する俳優の松本若菜さん(C)TBSスパークル/TBS

 TBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(日曜午後9時)に出演する俳優の松本若菜さん。主人公の栗須(妻夫木聡さん)の元恋人で、競走馬生産牧場を営む野崎加奈子を演じている。「日曜劇場に出演するのが夢の一つだったので、お話を伺った時は本当にうれしかった」と喜びを語る松本さんに、撮影中に感じたことを聞いた。

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 ◇原作で競馬の世界知る 「衝撃に近い感じでした」

 ドラマは、早見和真さんの同名小説(新潮文庫刊)が原作。競馬の世界を舞台に、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく人間と競走馬の20年間の物語。

 税理士事務所を営む父親を尊敬してきた栗須は、自分も同じ税理士という道を選んだが、
「一緒に働かないか」と言った父の期待を裏切ってしまったことを後悔し、税理士という仕事に希望を見出せなくなった。突然止まった人生。そこから、豪快で人間味あふれる馬主・山王耕造(佐藤浩市さん)との出会いで栗須の人生は大きく動き出す。

 競馬という世界や、競走馬がどう誕生するか全く知らない状態で原作を読んだ松本さん。「人がどういうふうに関わって、どういうふうに競走馬が成長していくのか、ということを知っていきながら、読ませていただきました。私の中でも競馬というイメージがガラッと変わりました。馬主になる条件などがわかって、それに合わせて人と人とのつながりといった継承の物語が広がっていて。私的には衝撃に近い感じでした」と振り返った。

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 松本さん演じる加奈子は、北海道日高地方の競走馬の生産牧場・ノザキファームを父親の剛史(木場勝己さん)と一緒に経営している。小さい頃から家族同然に世話をしてきた馬たちに目いっぱいの愛情を注いでいる。

 「さらにもっと人間味を強くというか。そういったキャラクター像にできたらなと思っています」

 ◇初の日曜劇場 撮影現場では「素に近い感じでいることが多い」

 今回が初の日曜劇場出演となった。「ものづくりとしてはどの作品も変わらずですし、何が違うということはきっとないと思うんですけど。第1話を見たときに『うわ、日劇(日曜劇場)!』と思いました。それに自分のクレジットが出たときは鳥肌が立ちました」と語る。

 撮影現場では、主演の妻夫木さんが座長としてリーダーシップを取っている。「あの座長だからみんなフランクにできる。それは妻夫木さんのおおらかな心あってのことだと思います」と感じている。

 今作は、映画「ラストマイル」(2024年)やTBS系日曜劇場「グランメゾン東京」(2019年)で監督を務めた塚原あゆ子さんがメガホンを取る。

 「実際に(役として)生きていてほしい」という塚原監督の演出があり、松本さんは「こういうふうに演じよう」と決め込みすぎないように、撮影に臨んでいる。

 「塚原監督は『カットごとに違う芝居になってもいい。そのときに思ったリアクションを取ってほしい』とおっしゃるんです。我々(俳優)としては(前後の芝居の)つながり大丈夫かな? と思ったりするけれど、監督は『大丈夫です』と。そこに甘えて私は現場でやらせてもらっています。現場では素に近い感じでいることが多いです」

 北海道では、馬との撮影が多かった。馬がなかなか思うように動いてくれず、苦労した。

 「浩市さんは馬とのお仕事が多かったからこそだと思いますが『お馬さんになめられるな』とおっしゃっていて。なめられた時点で、競走馬はジョッキーが乗ったときに振り落とそうとすることもある、と。人間は上にいるというよりも、フェアでいるためになめられたらいけない、そういう気持ちを持っていた方がいい、と聞いていたので、私もそういう思いでお馬さんと接していました」

 第2話は10月19日に放送。松本さんは「お馬さんの感情みたいなものが出るお話になっているので、ぜひご覧ください。日高という地方の大きな悩みや、夢とか希望だけじゃ食べていけない、という現実も見ていただきたいです」と呼びかけた。

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