ばけばけ:「山橋薬舗」は明治のコンビニ? “裏の顔”持つ店主・柄本時生、起用の決め手は「怪しくて得体の知れない」存在感

連続テレビ小説「ばけばけ」で柄本時生さん演じる山橋才路(C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」で柄本時生さん演じる山橋才路(C)NHK

 高石あかりさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(月~土曜午前8時ほか)。第37回(11月18日放送)から、柄本時生さん演じる「山橋薬舗」の店主・山橋才路が初登場した。柄本さんを起用した理由や、演じる山橋のキャラクターについて、本作の制作統括を務める橋爪國臣さんに聞いた。

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 「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとその夫・八雲(ラフカディオ・ハーン)夫妻をモデルに、「怪談」を愛するヒロインが、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく姿を描く。脚本は、NHKの「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」やWOWOWの「撮休シリーズ」などを手がけたふじきみつ彦さんが担当する。

 柄本さん演じる山橋は、松江で唯一の薬舗・山橋薬舗の店主。トキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)も足しげく通うようになる。実は店主以外にも、“裏の顔”を持っている……というキャラクター。

 橋爪さんは「山橋薬舗っていうのは、松江で唯一ビールを売っているし、松江で唯一の舶来品をたくさん売っている。先進的なのか先進的じゃないのかよく分からない漢方も売っているし、今で言うコンビニエンスストアのようなお店」と説明する。

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 「山橋は、ちょっと怪しくて、何か得体の知れないものが出てくるような存在感。トキとへブンに影響を与える、ちょっと達観している下世話な人というか、ちょっと違ったスパイスを入れてくれる人になったらいいなと思いました」

 そんな芝居ができる俳優は誰かと考えたとき、思い浮かんだのが柄本さんだった。

 「誰にしようか考えたときに、ちょうどいい距離感で怪しさを出せる人というのはなかなか難しくて。一番最初に、時生さんのことを思いついて、お声がけしたら受けていただけることになりました。監督陣と深く話し合ったわけではなく、僕の直感で提案したのですが、『いい人いましたね』とみんな賛成してくれました」

 柄本さんは、昨年放送のドラマ「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」(テレビ東京系)で高石さんと共演経験があり、現場では和気あいあいと過ごしていたという。

 「演技の経験が豊富だから、客観的なところから意見も言えるし、ざっくばらんとした性格なので、みんなとわいわい盛り上がっていました。かと思えば、撮影に入るととても真面目で。松江に山橋薬舗の参考にした薬店があるのですが、明治20年の建物のままで、当時のビール瓶や出納帳などの資料もたくさん残っているんです。そのことについてや、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の歴史について、柄本さんとたくさん話をしました」

 店主以外にも、“裏の顔”を持っていると示唆されている山橋。今後、どのように物語を盛り上げてくれるのだろうか。

 「山橋の裏の顔が出てくるのは、だいぶ先になってからなので、今はまだ具体的にどうなるかは話せないのですが……大活躍します。参考にさせていただいた薬店の店主に裏の顔があったわけではなくて、他にも何人か山橋の参考にした人物がいます。数人分のエピソードを参考にして、混ぜ合わせて、山橋が作られたという感じです」

 謎に包まれた山橋が、トキとヘブンにどのように関わっていくのか。今後の展開から目が離せない。

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NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の人物紹介図 (C)NHK
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