ばけばけ:「ヘブンクイズ」に視聴者の視線はクギヅケ 第40回の注目度が最も高かった「午前8時6分」はどんな場面?

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第40回(11月21日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時6分の78.7%だった。

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 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇あっさりスキップを習得する生徒たちに錦織あ然

 第40回は、松江中学の生徒たちにヘブン(トミー・バストウさん)にまつわる問題をヘブン自身が出題する“ヘブンクイズ”の模様が描かれた。生徒たちが「ヘブン先生のことを何も知らない」ということから、“ちょっとしたお遊び”としてヘブンの家でクイズ大会の開催となったのだが、そこに錦織(吉沢亮さん)やトキ(高石さん)も参加する。

 テレビの前の視聴者のうち、画面に視線がクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」はこの日、序盤と中盤、終盤に3回の“山”を作った。いずれもピークは70%超で、60%割れは6分だけと、全体的に注目度が高い時間が多かった。

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 最初の“山”は午前8時1分の70.6%。ドラマの冒頭、松江中学の廊下で、スキップをマスターしようと、錦織(吉沢亮さん)はこっそり練習していたところ、生徒の小谷(下川恭平さん)、正木(日高由起刀さん)、弟の丈(杉田雷麟さん)、そしてヘブン(トミー・バストウさん)にまで見つかってしまう。午前8時1分台は、ヘブンがスキップの手本を見せ、生徒3人が続いてスキップし始めるあたりだ。

 錦織は、生徒たちもできないだろうと思って見ていたが、最初はあぶなっかしかった3人もあっという間にスキップを習得。「兄貴、スキップ楽しいよ」と弟の丈に言われてしまう。みるみるうちに変わっていく錦織の表情が楽しい。

 ◇ヘブンクイズの午前8時6分が最高値

 中盤以降は“ヘブンクイズ”。帰宅して準備ができたヘブンが、クイズを始める午前8時5分台から、クイズが終わった後も、1問も正解できなかった錦織がもう1問出題をと、ヘブンにリクエストする午前8時10分台まで、ずっと70%台の注目度が続いた。

 劇中できちんと描かれたクイズの問題は、「どこの国で生まれたか?」「嫌いな日本の食べ物は?」「レストランを開いたことがあるか?」「私は40歳です。ホントかウソか?」。この中で注目度が一番高かったのは午前8時6分の78.7%で、この日の最高値でもあった。1問目の「どこの国で生まれたか?」の問いに対する、答えを生徒たちが順に述べ始めるあたりから、ヘブンが答えを説明するまで。ヘブンが示した答えの三つの選択肢のうち、「アイルランド」だけが英語が母国語だから、答えは「アイルランド」だと自信満々の錦織だったが、答えは「ギリシア」。これを皮切りに、錦織の不正解が続くことになる。

 ◇クビがつながり、トキも視聴者もホッ

 最後の終盤の“山”は、午前8時13分(73.1%)と午前8時14分(73.6%)。ヘブンから「これからもよろしく願います」と手書きのカードとともに、お願いされる場面あたりから。クビの心配がひとまずなくなったトキは、松江の街をできないスキップをして帰る。第8週「クビノ、カワ、イチマイ。」のラスト。視聴者もホッとするとともに、ひじょうになごんだシーンだった。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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