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1月3日(土)放送分
俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)の最終回(第48回)「蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」が、12月14日に放送された。同回では、蔦重(横浜さん)の“最期の日”が描かれたが、それは「べらぼう」らしい“戯けた”ものとなった。脚本の森下佳子さんが、最終回に込めた思いや執筆の裏側などを語った。
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最終回では、店を再開した蔦重は、写楽絵を出し続け、更にその後、新たに和学の分野に手を広げたり、本屋として精力的に動いていた。しかし、ある日、蔦重は脚気(かっけ)の病に倒れてしまう。
てい(橋本愛さん)や歌麿(染谷将太さん)たちが心配する中、病をおして政演(古川雄大さん)や重政(橋本淳さん)、南畝(桐谷健太さん)、喜三二(尾美としのりさん)ら仲間とともに作品を作り、書を以って世を耕し続ける。そして蔦重は、ある夜、不思議な夢を見る。
夢に現れたのは、巫女の姿に化けた九郎助稲荷(くろすけいなり、綾瀬はるかさん)。そこで“死期”とお迎えの合図が“拍子木”であることを告げられた蔦重は、自分が死んだあとの店について、ていに相談する。そして、いよいよお迎えがきそうになると、次から次へと仲間が駆けつけ、南畝の「俺たちは屁だ〜!」との声を合図にみんなで「へ!」コール。蔦重をこの世に呼び戻そうと戯け始める。そして、死の淵から目覚めた蔦重は「拍子木……聞こえねえんだけど」とつぶやくと、“カンカンッ!”とおなじも拍子木の音が鳴らされ……と展開した。
脚本の森下さんは、この最終回をどんな思いで書いたのか。
宿屋飯盛(又吉直樹さん)が実際に書き残した蔦重の臨終の様子が「とても面白くて」「そこに向かって走ろうと思って作りました」と明かす。
その臨終の様子は、面白いがゆえに森下さん自身「ほんまかいな」とツッコミたくなる部分もあったが、「あの人たちのことなので、これも全部、作ったのかもしれないのですが、そこはもう乗せられた感じで」書き上げたという。
文献によると「『俺はきょうの昼に死ぬ』って蔦重が言い出して、『死ぬ死ぬ』と言って全部、店のこととか、あとを託して正午を迎えたら、“お迎え”が来なかった」といい、「結局、蔦重は夕方まで生きていたらしいのですが、『照れくさそうに笑った』とも書いてあって、すごいこの人らしい死に方だなって。でも、これも戯作かもしれないって思っていたりもします」と本音をもらした。
蔦重の死に様については、役を演じた横浜さんが「俺、そうやって死にたいですね」と語ったことも印象に残っているとか。森下さんも同じく「いま終わって『私もこんなふうに死ねたらいいな』と思っています」とも告白する。
そんな蔦重の死に様を「理想の臨終」と捉えつつ、「具体的に書いていくと、彼の人生が思っていた以上に山あり谷ありだったところがあって。『大変やったな、蔦重』と思っています」と労いの言葉も。
以前、蔦重について「畳の上で脚気で死ぬ本屋のおっちゃん」と冗談めかして表現したこともある森下さんは「『ごめん。あのときは君の大変さが分かっていなかったね』と思っています。最初はあそこまで大変とは思っていなくて、書き込んでいくと、めっちゃ大変な人生やったなって」と思いを馳せた。
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