風、薫る:新キャラも続々登場の病院実習がスタート 視聴者はどの場面にクギヅケになった? 第31回を「注目度」データで振り返る

連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第31回(5月11日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者のうち画面にクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、ピークは午前8時5分と6分の72.0%だった。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 ◇帝都医科大学付属病院での実習スタート

 第31回は、りん(見上さん)や直美(上坂さん)たちが、いよいよ帝都医科大学付属病院で実習に入る。しかし、院長の多田(筒井道隆さん)や看病婦らの目線は冷ややか。りんは手術を終えた園部(野添義弘さん)の担当になるが、なかなかコミュニケーションが取れない。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。

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 ◇ピークは“闘い”のゴング

 第31回は、看護婦養成所の生徒たちにとって、医療現場での実習がいよいよ始まる緊張する場面だ。視聴者も大きく場面が変わり、新たな出演者が次々と登場する楽しみの多い回だ。バーンズ(エマ・ハワードさん)や生徒たちが、附属病院の多田院長(筒井道隆さん)らにあいさつする序盤はやや注目度も低かったものの、病室を案内される午前8時5分と6分にいきなり、この日のピーク72.0%で70%台に乗せると、エンディングまで70%前後の高い注目度をほぼ維持し続けた。

 午前8時5分(72.0%)は、バーンズと生徒たちが、渡辺副院長(森田甘路さん)の案内で比較的軽症の患者が多い病室にやってくる。シーツ交換で病室にほこりが舞っているため、りんが窓を開けると、看病婦の永田フユ(猫背椿さん)に「何?」ととがめられる。シーツもほとんど交換されていない様子の衛生状態がいいとはいえない環境。看病婦らからも歓迎されていないのはありありと伝わってくる。

 続く午前8時6分もピークの72.0%を維持。看病婦の詰め所で、看病婦と看護婦見習いが顔合わせをする場面だ。

 午前8時7分は71.3%とわずかに注目度を落とすが、70%台を維持。りんは左足の肉腫の手術が終わったばかりの園部(野添義弘さん)を、直美は背中の苔癬(たいせん)で入院する丸山忠蔵(若林時英さん)を担当することに。永田ら看病婦から病状などが説明される。

 この日のピークとなった時間帯はちょうど、看護婦見習いたちと、医師や看病婦との“闘い”のゴングが鳴ったというような場面だった。

 ◇どうする? りん、直美

 その後も、70%超えの場面が3回あった。

 午前8時9分(71.1%)と午前8時10分(71.7%)は、直美が丸山の患部に薬を塗る場面。患部を水で洗い、薬を塗るようにしましょうと伝えると、丸山は「今までそんなことされなかったぞ」と不安がる。「その方が薬の効き目が増すんです」と直美が伝えると、「看病婦にそんなことわかるのか?」と言うので、「看護婦見習いです」と言い返す。

 一方、りんは園部とまともにコミュニケーションすら取れない。「傷口、まだ痛みますか?」などと尋ねるが、「うーん」としか答えてくれない。直美とりんの対比が面白い場面だ。

 午前8時12分(70.7%)は、寮に戻った看護婦見習いたちが夕食を食べながら、1日の愚痴を言い合う場面。そこへやってきたバーンズは「あなたたちは一緒に働く看病婦の愚痴を言うだけですか?」と厳しく指導する。

 午前8時14分(70.2%)は、バーンズに背中を押され、“看護婦見習い”たちは病院内の“改革”を始める。看病婦の詰め所をまず清潔にし、「看護日記」に患者の体調を記録し、情報を共有することにする。当然、永田ら看病婦からは「頼んでもないのに、仕事増やして」と不満が噴出する。この先、病院内に看護婦見習いという異分子がやってきたことで、対立はますます深まっていきそうだ。(文・佐々本浩材/MANTANWEB)

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