三代目JSB山下健二郎:劇団EXILE町田啓太と対談・上 先輩・後輩の間柄や初恋の思い出語る

配信ドラマ「Love or Not」で主演した「三代目 J Soul Brothers(JSB)」の山下健二郎さん(左)と共演の劇団EXILEの町田啓太さん
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配信ドラマ「Love or Not」で主演した「三代目 J Soul Brothers(JSB)」の山下健二郎さん(左)と共演の劇団EXILEの町田啓太さん

 ダンス・ボーカルグループ「三代目 J Soul Brothers(JSB)」の山下健二郎さんが初主演を務めるドラマ「Love or Not」が、20日から映像配信サービス「dTV」などで配信を開始する。今作は、dTVとフジテレビが共同制作したオリジナルドラマで、男女6人による恋模様を描いている。主演の山下さんのほか、劇団EXILEの町田啓太さん、本仮屋ユイカさん、浅見れいなさんらが出演。宇佐見幸助役の山下さんと、佐野亘役の町田さんに話を聞いた。上下の2回に分けて掲載する。

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 ◇先輩・後輩を演じるのに普段の関係性が役立つ

 山下さん演じる幸助は、家事は得意だが仕事はいまいちやる気が出ず、どこか頼りない“ダメ男”という役どころ。「真っすぐでポジティブな男だけど、ちょっと仕事に対して抜けている部分があったりする。でも、仲間意識が高く、後輩の面倒見もよかったりと、日常にいそうで、こういう人がいたら人間味があってすてきだなと思う」と山下さんは印象を語り、「最初に(台)本を読ませてもらったときは、自分とリンクする部分が多かったので、真っすぐに自分の思っていることを表現すれば素直に演じられるのではと考え、撮影に臨みました」と振り返る。

 普段は三代目JSBの一員としてステージで輝く姿を披露しているが、幸助はどちらかというと三枚目として描かれている。「基本的には三代目(JSB)の中でも多分、三枚目の方なので(笑い)」と自虐的に山下さんは話し、「ずっと二枚目をやっていると、自分が本来持っている人間性からすると、疲れてしまう部分もある。関西出身というのもあるかもしれませんが、面白いことも、ふざけるのも好きだし、三枚目の環境で育ったといったらそうかもしれない」と自己分析する。

 そして、「もちろん二枚目もできないとだめだと思いますが、どちらの顔も持っていると強いのかなと思いますし、いろいろできたら、両方のいいところを攻めていけたらという思いで、今はやっています」と強調する。町田さんも「(山下さんは)三代目JSBで活躍されていて、めっちゃカッコいいイメージですけど、とてもフレンドリーに話してくださるので、そこはもう幸助さんにぴったり!」と絶賛する。

 ドラマ初主演の山下さんだが、「初主演で緊張しましたが、考え過ぎちゃうと凝り固まってあまりうまくいかないタイプなので、真っすぐに自分をさらけ出して現場に臨もうと思いました」と当時の心境を振り返り、「明るく楽しい現場になるように引っ張っていける存在になれればと、常に元気にいろんな方とコミュニケーションを取り、いい空気感を作れるように頑張りました」と座長としての役割に全力投球したという。

 亘役の町田さんは「健二郎さんが演じている幸助の後輩という、いつもの関係性のままやらせていただけている感じです」と言い、「(亘は)お坊ちゃんなのですが、恋愛観が変わっていて、普通の御曹司とは違うようなテイストになっているので、楽しみながら演じました」と一風変わったキャラクターが気に入った様子だった。

 ◇運命は信じる方か? そして初恋のイメージは…

 今作には初恋や運命の赤い糸といったロマンチックなワードがちりばめられているが、「(運命や赤い糸を)信じたい。そういう人は世の中にいると思う」と山下さんは切り出し、「もともと初恋で恋愛に発展して結婚したという人も実際に知っていますし、すごくすてきなこと。自分にはないですけど、そういうのは(どこかに)あると思います」と思いをはせる。

 初恋のイメージについても、「自分の中では“かなわない”というか、好きっていう気持ちも伝えることができないまま、淡い思い出で終わっちゃうようなイメージがあります」と山下さんが言うと、町田さんも「学生時代からずっとお付き合いしてとか、『この人だ!』みたいなので結婚している人が僕の周りにもたくさんいるので、本当にいいなって思います」と共感する。

 では、2人の初恋はいつなのか……。山下さんは「思い返すと、最初に恋したのが中学1年生で、それが初恋なのかな、と」と明かし、「中学に入ってバスケ部に入ったのですが、体育館のコートを半分に割って女子バレー部と男子バスケ部が同じ時間帯に練習することが多かった。その女子バレー部の2歳上の先輩がむちゃくちゃ可愛くて、好きだなって(笑い)。それが初恋でしょうか」と少し照れくさそうに話す。残念ながらその“赤い糸”は、「何も伝えることもできず、自然と終わりました」という。

 続いて町田さんが「保育園の先生です」と初恋について明かすと、山下さんから「ベタだな」とツッコミが飛ぶ。「そうツッコまれると思っていました」と町田さんは笑いながら、「本当に大好きで、金魚のフンみたいにずっとついて回っていたみたいです」と笑顔で語る。

 しかし、「保育園にはお昼寝の時間とかあると思いますが、あるとき、寝ているところを布団をめくられ、変な格好で寝ていたみたいです。それを(その先生に)見られたことが恥ずかしくて、保育園に行きたくなくて、泣いたぐらいだったらしい」と切なくも、ほほ笑ましエピソードを打ち明ける。

 聞いていた山下さんが「可愛い」と発言するも、「ちょっと待ってください! こんなに心のこもっていない『可愛い』を初めて聞きました(笑い)」と町田さんは驚いたふりをしていた。

 ドラマは、20日からdTVとFOD(フジテレビオンデマンド)で同時配信。1話約25分の全10話で、週1回更新予定。

 <山下健二郎さんのプロフィル>

 1985年5月24日生まれ、京都府出身。2009年に開催された「第1回劇団EXILEオーディション」に合格し、劇団EXILE風組のメンバーに。2010年には三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEとして、シングル「Best Friend's Girl」でデビュー。アーティスト、俳優として幅広く活躍しているほか、ラジオ番組「三代目 J Soul Brothers 山下健二郎のオールナイトニッポン」のパーソナリティーを担当している。

 <町田啓太さんのプロフィル>

 1990年7月4日生まれ、群馬県出身。 2010年8月に行われた「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し、同年12月に「ろくでなしBLUES」で舞台デビュー。舞台「SADAKO-誕生悲話-」で主演を務めたほか、15年には「スキマスキ」で映画初主演を飾る。主な出演作に、連続ドラマ「ペテロの葬列」(TBS系)、NHK連続テレビ小説「花子とアン」、連続ドラマ「スミカスミレ 45歳若返った女」(テレビ朝日系)、映画「劇場霊」(15年)、「HiGH&LOW」シリーズ(16年)など。

 (取材・文・撮影:遠藤政樹)

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