「薬屋のひとりごと」の インタビューの記事一覧
過去の関連記事も掲載

最終更新
記事

この「薬屋のひとりごと インタビュー」ページは「薬屋のひとりごと」のインタビュー記事を掲載しています。

最新インタビュー記事

薬屋のひとりごと:「これ、毒です」 PVとアニメ本編が違う理由 悠木碧の熱演

「薬屋のひとりごと」の一場面(c)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

 小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた日向夏さんの小説が原作のテレビアニメ「薬屋のひとりごと」。2023年10月から日本テレビ系で毎週土曜深夜0時55分に放送中で、1月から第2クールに突入する。美しい映像と共に話題になっているのが、猫猫(マオマオ)役の悠木碧さん、壬氏(ジンシ)役の大塚剛央さんら声優陣の熱演だ。アニメを手掛ける長沼範裕監督に声優陣の演技について聞いた。

 「薬屋のひとりごと」は、原作小説がヒーロー文庫(イマジカインフォス)から刊行されており、コミカライズも人気を集めている。アニメは「魔法使いの嫁」などの長沼範裕さんが監督を務め、TOHO animation STUDIOとOLMがタッグを組んで制作する。とある大陸の華やかな後宮を舞台に、“毒見役”の少女・猫猫が、美形の宦官・壬氏と共に陰謀やウワサのひしめく後宮で起きる事件に巻き込まれていくことになる。

 「薬屋のひとりごと」は会話劇が魅力の一つになっている。

 「キャストの皆さんのモノローグ、オン、オフのセリフの使い分けが素晴らしいんです。悠木さん、大塚さんらは、当たり前ですが使い分けがうまい人たちですし、長ぜりふでも、ひとりごと、会話、説明なのだとすごく分かりやすいです。なのでせりふを聞かせたい大事なシーンは、画(え)や音などで余計な情報を入れずに、組み立てることができます。聞かせたいところで動かしすぎると、少し気になってしまうでしょうし、潔く止めて、色、音の使い方で着地させています」

 猫猫の名ぜりふとして、毒味をした際の「これ、毒です」がある。放送前に公開されたPVでも名ぜりふが入っているが、テレビアニメ本編とは印象が違う。PVでは「これ」の声が高く、「毒です」が低くなるという“落差”が印象的だ。

 「PVは、たまたま流れてきて、見る人もいます。ながら聞きをした時に振り向かせることが重要です。意図的に落差を出しました。その後の映像、音響で心をつかみ、離さないようにすることを意識しました。ただ、あれを本編でやると間違いなんです。本編の時は、ストーリーに沿った言い方にしています」

 第4話で猫猫が怒りをあらわに、恫喝するシーンも話題になった。大声で怒るのではなく、少し淡々としているところに怖さを感じるところもあった。

 「大きな声で怒るより、静かに怒る方が怖い。ディレクションしたわけではなく、悠木さんがテストテイクからそういう仕上がりだったんです。それを聞いて映像の詰めの部分でも悠木さんの芝居に合わせるように細かな調整をしました。悠木さんは、原作、映像のイメージに合わせて答えを出すところが素晴らしく、演技の幅もやはりすごい。『薬屋のひとりごと』のアフレコは、周りのキャストも含めて、空気を作っていました」

 第2クールでも声優陣の熱演に注目してほしい。

「薬屋のひとりごと」 インタビュー関連記事一覧

- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -