俳優の勝地涼さんと瀧本美織さんが30日、東京・渋谷のNHKで行われた愛媛発地域ドラマ「“くたばれ”坊っちゃん」の会見に出席した。同ドラマで共演した山崎努さんについて、勝地さんは「休憩中も2人きりで待っていることが多くて、正直びびっていた部分もあった」とぶっちゃけつつ、「ここは果敢に攻めようと思って、過去の若いころの話や『黒澤組』のときの話をびびりながら聞いた」と振り返り、「聞くと結構答えてくれたり、それ以外のときは役や台本のことなどをずっと打ち合わせされていたり、本当に演じることが好きな役者さんというイメージで、ご一緒できたことに感謝している」と語った。
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また、瀧本さんは「私はそこまで果敢に攻められなかった」と苦笑しつつ、「(山崎さんから)発せられるせりふが、せりふと思えないほど真実味があるというか、言葉一つ一つに深みがあって、そこに立たれているだけで画になる、画に深みが出る(人)。とても尊敬する役者さんです」と存在感を絶賛していた。
「“くたばれ”坊っちゃん」は夏目漱石の名作「坊っちゃん」を題材にしたドラマで、勝地さん演じる同小説の中で坊っちゃんに成敗された“赤シャツ”の孫・矢崎純平が主人公。10年ぶりに生まれ故郷の愛媛県の松山へと戻ってきた純平は、実家へと向かう路面電車の中で1人の老人から因縁をつけられる。「もしかして、彼はかつて松山で縦横無尽に暴れた“坊っちゃん”なのか?」と宿命を感じた純平は老人の横暴な態度に怒りを募らせていく……というストーリーで、遠藤要さん、左とん平さんらも出演する。
瀧本さんの印象について、勝地さんは「笑顔がすてきで、本当に明るくて現場もパアッてなる。目と目を見て芝居をすると心が動くというか、相手に訴えかけられるお芝居をする方」と絶賛。また、瀧本さんは勝地さんについて、「私もその勝地さんの目を見てウルッときました。勝地さんは目が印象的で、表情で芝居をする。現場でもみんなのこと見ているし、作品のことを一番大事に考えている思いが伝わってきた。尊敬する先輩です」と語っていた。
ドラマは6月22日午後10時からBSプレミアムで放送。
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