人気グループ「嵐」の二宮和也さん主演の連続ドラマ「ブラックペアン」(TBS系、日曜午後9時)に、クールな看護師の“ねこちゃん”こと猫田麻里役で出演している女優の趣里さんが話題だ。第1話から登場し、一匹狼で破天荒な天才外科医・渡海征司郎(二宮さん)を的確にサポート、アシストする有能な相棒として、少ない出番の中で存在感を発揮し、ネット上では「ねこちゃんの出番を増やしてほしい」との声が後を絶たないという。「どんなキャラクターでも自分の中に絶対にあると思うので、そこから引き出して、あとは想像を膨らませて演じている」という趣里さんに、女優業への思いを聞いた。
ウナギノボリ
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趣里さんが演じる猫田は、海堂尊さんの原作小説「新装版 ブラックペアン1988」やその後のシリーズ作にも登場する人気のキャラクター。暇を見つければ惰眠をむさぼろうとする、自堕落な一面がありつつ、“オペ室の悪魔”と呼ばれる渡海が信頼を寄せるほどの有能な看護師で、ドラマでも手術中の器械出しなどで、その実力のほどを見せてきた。
今回の猫田に限らず、役を演じる上で「自分の中から出てくるものを大切にする」ということを常に心がけているという趣里さん。「あとは監督さん、周りの役者さんとのコミュニケーションだな、とは思っていて。自分にとって(役が)ウソになることが一番、気持ち悪いから、自分の中から出てくるものを(役に合わせて)膨らませるとか、過去に経験したことを照らし合わせたりはしていますね」と明かす。
さらに「たとえそれがフィクションでも、ウソはつきたくないっていうのはある」といい、「ウソをつくことは簡単にできるんですけど、自分自身が嫌。役を演じるって、ほかの人の人生を生きるということではあるんですけど、『自分が体験したらどう思うか』はすごく大切にしています」と役作りの一端をのぞかせる。
女優としてデビュー以降、ドラマや映画、CM以外にも数多くの舞台を経験してきた趣里さんにとって演じることの楽しさとは?
「私自身、ある舞台を見て『こういう世界もあるんだ』ってエンターテインメントというものに救われた経験があるので。自分が出ている舞台やドラマ、映画を見た方に『いい時間でした』って言ってもらったときが『生きていて良かったな』って思える瞬間ですね」と笑う。
「もちろん楽しいだけの世界ではなくて、いろいろな壁があって、心折れそうになったりっていうのが何度も何度もあって。この先も、もちろんあるんでしょうけど(笑い)。いろいろと経験し、それでも『この道を選んで良かった』と思えるようになってきた」といい、「年を重ねるごとに自分の中で『蓄積されてきているな』と感じてはいるので。よりもっと人間の深いところを表現できて、その場その場で反応できる役者ではいたいと思います」と女優業への思いを語った。
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