2020年に放送されるNHKの大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」のクランクイン取材会が、東京都内のスタジオで6月4日に行われ、主人公・明智光秀を演じる俳優の長谷川博己さんら主要キャストが役衣装で登場。長谷川さんが光秀に扮(ふん)した姿が公開されるのはこの日が初めて。
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取材会には斎藤道三役の本木雅弘さん、道三の娘・帰蝶(濃姫)役の沢尻エリカさん、光秀のおじ・明智光安役の西村まさ彦さん、光秀が京で出会う娘・駒役の門脇麦さん、京に暮らす医師・望月東庵役の堺正章さんもそれぞれ役衣装で出席した。
長谷川さんは、本木さん、西村さん、沢尻さんと前日の3日から撮影をスタートさせた。この日は稲葉山城のセット内で、黒澤和子さんデザインによる光秀の衣装をまとった長谷川さんは「馬子にも衣装の長谷川博己です。すてきな衣装を着させていただいて、大河ドラマのスケール感はちょっと違う。僕の心も躍動しています」と心境を語った。
「麒麟がくる」は、安土桃山時代の武将・明智光秀が主人公。1991年放送の「太平記」を手がけた池端俊策さんによるオリジナルで、大河ドラマの原点に戻り、戦国初期の群雄割拠の戦乱のなか、各地の英傑たちが天下を狙って、命を懸け、愛を懸けて戦う、戦国のビギニングにして「一大叙事詩」になる。
私怨により本能寺で織田信長を討った謀反人のイメージを覆す、勇猛果敢かつ理知的な天才・明智光秀を、史料がほとんど残っていない20代の青春時代から描写。また、革新的な「魔王」のイメージが強い光秀の主君・信長についても、最近の研究で見直されている保守的かつ中世的な側面も強調し、父の信秀から実直に受け継いだ財政面、経営面での才覚も描く。さらに親子2代で美濃を乗っ取ったという説に基づく斎藤道三、反織田勢力を自由自在に操り、室町幕府の再興をなそうとする権謀術数に長(た)けた第15代将軍足利義昭や、若く野心にあふれる細川藤孝、松永久秀、今川義元など、ひと癖もふた癖もある群雄たちが、戦国時代を舞台に、縦横無尽に活躍する内容になるという。
大河ドラマは現在「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」が放送中で、「麒麟がくる」は2020年1月スタート予定。
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