宮藤官九郎さんが脚本を手がけるNHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の第23回「大地」が6月16日に放送され、関東大震災から驚愕(きょうがく)のラストまで、怒濤(どとう)の展開を見せた。
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第23回では、四三(勘九郎さん)の解雇に反対し、教室に立てこもった富江(黒島結菜さん)ら女学生たち。シマ(杉咲花さん)の提案で、富江は父の大作(板尾創路さん)と駆けっこ対決することに。一方、治五郎(役所広司さん)はスポーツが育ってきた東京でオリンピックを開催できるよう神宮外苑競技場の完成を急ぐ。その頃、孝蔵(森山未來さん)とおりん(夏帆さん)夫婦は、貧乏と孝蔵の酒浸りの生活のせいで破局寸前に。そんな折、関東大震災が発生! 混乱の中で孝蔵は妻を……。
宮藤さんといえば、2013年度前期の連続テレビ小説(朝ドラ)「あまちゃん」で、2011年3月11日に発生した東日本大震災を描いたが、今回の「いだてん」でも、燃えさかる街や凌雲閣の倒壊など、関東大震災の惨状を画面で伝え、SNSでは「胸がつまる」「放心……」「まだ泣いてます」のほか、「『あまちゃん』でも逃げなかったクドカンが、今回も徹底的に逃げずに書いた」「クドカン描く2度目の震災。『あまちゃん』以来だがやっぱり息ができない」「ここまで地震を描くとは、さすがクドカン」「すさまじい回」といった声が上がるなど、視聴者も高く評価。
またこの日のラストでは、志ん生(ビートたけしさん)の弟子の五りん(神木隆之介さん)の正体が、ある一枚の写真から明かされると、「うわああ! すげぇ!! こことここがつながるの」「そうゆうことかーー!!」「全身鳥肌!!」「今回みたいのを“神回”って言うんじゃねえの?」「やっぱりクドカン、すごい」「もう、鳥肌は立つし、胸は締め付けられるし、すごい回だった」と、改めて宮藤さんの脚本に称賛の声が集中した。
「いだてん」は、日本人が初めて五輪に出場した明治の終わりから、東京に五輪がやってきた1964年まで、およそ半世紀を描くオリジナルストーリー。テーマは「“東京”と“オリンピック”」で、大河ドラマで近現代史を取り上げるのは、1986年の「いのち」以来33年ぶり。勘九郎さんが日本で初めて五輪に参加したマラソン選手の金栗四三(かなくり・しそう)、阿部サダヲさんが「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者の田畑政治(たばた・まさじ)を演じ、“リレー”形式で主演のバトンをつなぐ。
次週23日は、第1部最終回となる第24回「種まく人」が放送される。
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