井上尚弥選手:転級の時期は未定「バンタム級統一後に考える」 カシメロ対リゴンドー戦の総括も

井上尚弥選手 提供:WOWOW
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井上尚弥選手 提供:WOWOW

 プロボクシングバンタム級のWBAスーパー王座とIBF王座の井上尚弥選手。8月15日(日本時間)に米国で行われた「WBO世界バンタム級タイトルマッチ」を生中継したWOWOWの番組にスタジオゲストとして登場。自身の今後や、王者のジョンリエル・カシメロ選手が、ギジェルモ・リゴンドー選手に2対1の12回判定勝ちを収め、4度目の防衛を果たした試合についてインタビューに答えた。

ウナギノボリ

 ◇転級の時期は未定 「バンタム級統一後に考える」

 ーーバンタム級を卒業するタイミングは頭にありますか?

 バンタム級の4団体王座を統一してから考えることなので、そのときにならないと分かりませんね。半年後、1年後のことをいま決めても何とも言えないじゃないですか。今はバンタム級がちょうどいいし、年内に1試合、来年の春に1試合して、そこで自分の体がどうなっているか、それ次第です。

 ーースーパー・バンタム級に上げてからのプランは思い描いていますか。

 全然、何も決まっていないので。スーパー・バンタム級のチャンピオンもチェックしていないし、今はバンタム級の2試合しか頭にありません。

 ーー現時点で、100点満点のうち自己採点は何点ですか。

 引退してからじゃないと決められないかな。振り返って「あのときが何点だったかな」とか。もしも自己採点が80点だとしたら、伸びしろが20点しかないじゃないですか。そんなことは自分では決められないですね。

 ーー追われる立場ということは意識しますか。

 そもそも追われる立場という意識がないんです。だって次の2試合の相手は他団体のチャンピオンになるわけで、もしもスーパー・バンタム級に上げたとしたら、その階級のチャンピオンがいる。だから自分は追う立場じゃないですか。

 ーー今はジムワークをしている状況ですね。

 試合が終わって1カ月半、次の試合が決まっているわけではないので、今は基礎トレーニングで全体の底上げをしている段階です。夏場は暑いので日が落ちてから走っています。そうしないと質の良いトレーニングができないので。動きが切れる状況にするためジムではクーラーをつけて練習しています。

 ーー改めて次戦の時期について聞かせてください。

 相手に関してはドネアかカシメロで、年内の対戦で交渉中というところです。場所は日本か米国になりそうです。

 ◇カシメロ選手の勝因は“運”!?

 ーーカシメロ対リゴンドーを見終わった感想は?

 カシメロと戦いたいと思っていたので、結果としては良かったんじゃないですかね。あの内容でリゴンドーの勝ちと出るよりは。

 ーー戦前はどんな展開と結果を予想していましたか。

 カシメロが勝つならKO、リゴンドーが勝つ場合はKOと判定の両方があるかなと思っていました。カシメロが判定で勝つというのは予想外でした。

 ーーカシメロ選手の勝因は?

 やることをやっただけという感じなので、勝因というほどのものはないのでは。あとは運でしょうね。ジャッジの見方も割れたわけですから。

 ーーカシメロ選手が残ったことで、井上選手のモチベーションは上がったのでは?

 その方が盛り上がるじゃないですか。リゴンドーだと盛り上がらないし、自分のモチベーションも上がらないだろうし。

 ーーリング上でカシメロ選手が井上選手の名前を出して挑発していましたね。「このヤロー」という感じですか。

 そんな気持ちしかないですね。これで戦う可能性が高くなったんでね。

 ーーたびたびの挑発は気になりますか。

 良い影響しかないですよ。こっちのモチベーションを上げてくれるし、それに相手が勝手に(イベントを)盛り上げてくれるので(笑い)。

 *……「WBO世界バンタム級タイトルマッチ」の模様は、WOWOWプライムで8月16日午後9時から「エキサイトマッチ~世界プロボクシング」内でも放送される。

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