中村倫也:多忙な俳優業“息抜き”大切に 主演ドラマ「ハヤブサ消防団」は「うれしい&楽しい現場」

7月13日スタートの連続ドラマ「ハヤブサ消防団」で主演を務める中村倫也さん
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7月13日スタートの連続ドラマ「ハヤブサ消防団」で主演を務める中村倫也さん

 7月13日スタートの連続ドラマ「ハヤブサ消防団」(テレビ朝日系、木曜午後9時)で主演を務める中村倫也さん。ここ数年、数々のドラマ、舞台、映画に出演しているが、多忙を極める俳優業では「息抜き」を大切にしているという。その理由や、今作の撮影裏話を聞いた。

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 ◇川口春奈に「覚えてくれていたんだ!」と驚き

 「ハヤブサ消防団」は、「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズなどで知られる人気作家・池井戸潤さんの最新小説(集英社)が原作。亡き父の故郷である山間の小さな集落「ハヤブサ地区」に移住したミステリー作家・三馬太郎(中村さん)が、地元の消防団に加入したのを機に、連続放火騒動や住民の不審死など怪事件に遭遇し、次第に巨大な陰謀に巻き込まれていくミステリーだ。

 中村さんが、池井戸さん原作の作品に出演するのは「下町ロケット」(2015年、TBS系)以来、約8年ぶり。オファーを受けたときは“即決”だったという。

 「池井戸先生の作品に再び出演できることがうれしかったですし、声を掛けてくれたプロデューサーも以前『ホリデイラブ』(2018年)でご一緒した方です。内容を聞く前に『やります』と言いました(笑い)。35歳を超えてから、そういう“ご縁”を、大切にしていきたいとすごく思い始めたんです」

 “縁”といえば、今作のヒロインを務める川口春奈さんとは、2010年の連ドラ「ヤンキー君とメガネちゃん」(TBS系)以来、約13年ぶりの共演となる。

 「当時、彼女は高校生でメインキャスト。自分は20歳を超えていてメインどころの役でもなかったので、ほとんど話した記憶がなくて。でもそれから数年後にスタジオですれ違ったことがあり、そのときに『お久しぶりです』と声を掛けてくれて、覚えてくれていたんだ!と驚いたことがあります。脇役を経験してきた人間からすると、そういう役者は信頼できるんです。今回また共演することでき、うれしかったです」

 田舎町で巻き起こる怪事件を描く今作。「脚本を読んだら情報量が多くて、(俳優陣が)うまく乗りこなせれば絶対面白くなる、“やりがい”があるなと思いました」と意気込む。

 「最終回は“原作と違う”みたいで……」と気になる情報も。「でも僕も結末は聞いていなくて。太郎と同じ目線なんです(笑い)。(犯人の)楽しみは取っておいてます」とちゃめっ気たっぷりに語った。

 ◇“息抜き”は「家に居ることと、よそで人と話すこと」

 現在、群馬県などでロケを行っている。「自然豊かな風景の中、楽しく撮影させていただいています」と笑顔で話す。都会を離れてのロケは、心身共に良い影響を受けているという。

 「東京のような“せわしなさ”もないですし、コンクリートも少ないのでむせ返るような熱さもあまりなく、夏ロケでも快適なんです。自分にとって、とれもうれしい現場です」

 太郎は東京から「ハヤブサ地区」に移住するが、東京で生まれ育った中村さんも田舎に移住したいと考えたことがあるという。

 「4~5年前、忙しすぎて病んでいたときにちょっと(笑い)。その頃は自分でも認識していない負荷が、相当掛かっていった時期だったと思います」

 2020年から毎年連ドラで主演を務めるなど、今も多忙を極める役者生活。「経験値で(心身の)バランスは取れるようになってきました」というが、「息抜き」は心掛けているという。

 「仕事にしても家事や育児にしても、ボーッとする時間をちゃんと作ることは、これからの時代を生きていく鍵なのかな、と」

 中村さんにとっての「息抜き」を尋ねると、「家に居ることと、よそで人と話すこと」との答えが。「家で掃除したり、料理作ったりする時間がすごく安らぎます」とほほ笑む。

 「外では今、(撮影)現場で“おじさん”たちといっぱい話せてるので(笑い)。今作は“おじさん”たちばかりなのですが、演劇出身の方たちが多いからか、水が合うといいますか。一緒にくだらない話をずっとしています。この前スタッフさんには『おじさんたちといると生き生きしている』と言われました(笑い)」

 楽しい現場です、と幸せそうに語った。「ハヤブサ消防団」は7月13日に初回拡大で、午後9時~同10時に放送する。

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