あぶさん:9年ぶり新刊発売 水島新司さんの幻の作品発掘

「あぶさん」の約9年ぶり新刊「あぶさん 球けがれなく道けわし」のカバー
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「あぶさん」の約9年ぶり新刊「あぶさん 球けがれなく道けわし」のカバー

 2022年に亡くなった故・水島新司さんの野球マンガ「あぶさん」の約9年ぶりとなるコミックス新刊「あぶさん 球けがれなく道けわし」(小学館)が、7月28日に発売された。同作は、2014年3月に最終巻となる第107巻が発売され、以降、コンビニ向け廉価版「マイ・ファースト・ビッグ」が発売されているが、第107巻以来、約9年ぶりの新刊となる。新刊は、読み切りなど、これまでコミックスに掲載されていない幻の作品を発掘した。

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 水島さんの画業60周年とホークス球団創設80周年を記念し、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)2018年7号に掲載された読み切り「あぶさん」、水島さんの画業60周年を記念し同誌2018年20号に掲載された「絶筆『あぶさん~球けがれなく道けわし~』」、「ビジネスジャンプ特大号」(集英社)2009年16号掲載の「母ちゃんの甲子園-太郎の青春-」、「ビジネスジャンプ」(集英社)2009年17号掲載の「歩いて候-中村大河の青春-」、2002年11月発売の「ビッグコミックオリジナル」特別編集増刊号「あぶさん選手生活30周年記念 総集編」に掲載された「少年ものほし竿」の全5編が掲載される。

 「あぶさん」は1973年に「ビッグコミックオリジナル」で連載をスタート。1973年にドラフト外で南海ホークス(当時)に入団した酒豪の強打者・景浦安武が、南海、ダイエー、ソフトバンクとホークス一筋で活躍する姿が描かれた。代打専門からレギュラーになり、1991~93年に3年連続で3冠王に輝いたほか、打率4割を達成。2009年に引退した後、2010年からはソフトバンクの2軍助監督に就任し、2013年には1軍助監督に昇格。2013年オフに退団した。2014年に約41年の連載に幕を下ろした。

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