M-1王者・銀シャリ:昨年準Vからリベンジ達成「夢のよう」 東京進出にも意欲

「M-1グランプリ2016」で12代目チャンピオンに輝いた「銀シャリ」
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「M-1グランプリ2016」で12代目チャンピオンに輝いた「銀シャリ」

 お笑いコンビ「銀シャリ」が4日、東京都内で開催された漫才コンテスト「M-1グランプリ2016」(ABC、テレビ朝日系)に優勝し、12代目チャンピオンに輝いた。昨年の「M-1」では決勝に進出したものの結果は2位だっただけに、ツッコミ担当の橋本直さんは「昨年の2位が悔しかったので頑張ってきた。M-1で優勝したいなと芸人始めたんで、夢のよう。まさか優勝できるとは思わなかった」と喜びをかみしめた。

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 今後の活動については、橋本さんが「どうなっても漫才が基盤なので、永遠にやると思う。誰にも邪魔されない聖域なので」と漫才へのプライドをのぞかせると、ボケ担当の鰻和弘さんも「チャンピオンという称号も得たので、いろんな漫才に挑戦できると思います」と意気込んだ。

 また、鰻さんは「実家が貧乏で、(優勝が決まって)一生食える!と思いました。一生食えるんですよ(M-1チャンピオンの)称号があれば」と素直な心境を告白。橋本さんは、「『M-1』(のチャンピオンを)取るって夢物語だったけど、去年の2位で実感が出て。(優勝するなら)今年や、という感覚でやっていた」と並々ならぬ思いで今大会に臨んでいたと明かした。

 優勝を機に東京進出するコンビも多いが、橋本さんは「いつかは行きたいなと思っていた」と明かし、「関西に恩返しするためにも優勝して全国区にならないと思っていたので、そういう意味では興味ある」と意欲を見せた。

 優勝賞金1000万円の使い道について聞かれると、ボケ担当の相方・鰻和弘さんは、昨年、結婚相手の親と自身の親を連れてのハワイへの新婚旅行の費用を借金でまかなったことを明かし、「その返済に充てたい」と回答。橋本さんは「僕は(賞金を)ちらつかせて結婚したいですね。彼女もいないんで、婚活代にしたい」と冗談めかして語った。

 同コンテストは、01年からスタートし、「中川家」や「フットボールアワー」、「ブラックマヨネーズ」、「チュートリアル」らがグランプリを受賞するなど人気タレントを輩出した。10年にいったん終了したが、昨年5年ぶりに復活し、敗者復活戦から勝ち上がった「トレンディエンジェル」が11代目王者の称号を勝ち取っていた。

 今年は3503組がエントリー。決勝に出場したのは「ハライチ」(決勝出場は4回目、以下決勝出場回数)、「銀シャリ」(3回目)、「スーパーマラドーナ」、「スリムクラブ」(ともに2回目)、「カミナリ」、「アキナ」、「相席スタート」、「さらば青春の光」(いずれも初)、敗者復活戦から勝ち上がった「和牛」(2回目)の9組。勝ち残った「スーパーマラドーナ」「和牛」「銀シャリ」の3組で最終決戦を行った。

 決勝の模様は午後6時半~9時で生放送され、審査員はお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが約6年ぶりに復活したほか、「博多華丸・大吉」の博多大吉さん、「オール阪神・巨人」のオール巨人さん、上沼恵美子さん、「中川家」の礼二さんが務めた。司会はお笑いタレントの今田耕司さんと女優の上戸彩さんが5大会連続で務めた。

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