ザ・リーダー:パナソニック初の女性執行役員・小川理子さん ピアニストと二足のわらじで奇跡の復活

パナソニック初の女性執行役員の小川理子さん(右)と高井美紀アナ=MBS提供
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パナソニック初の女性執行役員の小川理子さん(右)と高井美紀アナ=MBS提供

 経済界を引っ張る経営者にMBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人間像を描き出すドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)の年末1時間スペシャルが30日午前6時45分から放送される。今回はパナソニック初の女性執行役員で、プロのジャズピアニストとしても活躍する小川理子さんを紹介する。

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 小川さんは、1962年生まれの55歳。86年、松下電器産業(当時)に入社し、オーディオブランド「テクニクス」の事業で、音響の技術者として薄型壁面型スピーカーや楽器をイメージしたスピーカーの開発などを手がけた。7年後に部門が廃止されてしまうが、CSRの責任者などオーディオ事業以外の経験を積み、2014年に「テクニクス」の復活を託される。

 3歳からピアノを始めた小川さんは、自身の音楽の感性が生かせる仕事として、オーディオの開発に取り組んだが、部門の廃止で「道は閉ざされてしまった」と思うほど落ち込んだという。そんなとき、元上司でジャズドラマーとしても知られる木村陽一さんに声をかけられジャズの道へ入り、「天は二物どころか五物くらい与えている」と評され、立ち直るきっかけをつかんだという。番組では、そんな思い出を振り返る。

 撮影の際は、高井アナをパナソニックの音響機器の施設に迎え、小川さんがオーディオに懸ける熱い思いを語った。また、ジャズピアニストとしてデビューした大阪・梅田のジャズバーで思い出の曲を披露。わずか4カ月でブランドの再起を託された「テクニクス」復活劇の裏側や、高校の同級生との“奇跡的”な結婚秘話、会社員とプロのジャズピアニストの二足のわらじを履く小川さんが夢について語る。

 「ザ・リーダー」は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のトップたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを、高井アナが訪ね、人心掌握術、健康法、趣味、愛読書などさまざまな話を聞き、“関西経済の潜在力”を探る。次回は1月14日午前5時、ノーリツの國井総一郎社長を紹介する。

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