竹内涼真:「気持ち伝わる演技を」 「ブラックペアン」の研修医役が話題(インタビュー後編)

ドラマ「ブラックペアン」で研修医の世良雅志を演じる竹内涼真さん
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ドラマ「ブラックペアン」で研修医の世良雅志を演じる竹内涼真さん

 人気グループ「嵐」の二宮和也さん主演の連続ドラマ「ブラックペアン」(TBS系、日曜午後9時)で、研修医の世良雅志を演じている俳優の竹内涼真さん。二宮さんが演じる天才外科医・渡海征司郎に振り回され、打ちのめされながらも懸命に食らいついていく役どころで、4月29日放送の第2話では、渡海の辛辣(しんらつ)な言葉に涙を流して苦悩するさまが話題を呼んだ。まんたんウェブではこのほど竹内さんにインタビューを敢行。後編では、作品への手応えや役作り、多忙な日常での気分転換法などを聞いた。

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――手応えがあったシーンは。

 1話は撮影に時間がかかり、順番通りに撮れなかったので、探り探りのところがあって、僕もいっぱいになったところもありましたね。2話は割と自分の中で流れをイメージできましたが、疲れましたね。

――どんな反応がありそうですか?

 正直分からないのですが、(反応を)受け止めたいと思います。ただ、映画は撮ったら終わりですが、ドラマは修正がきくので。(共演の)内野(聖陽)さんの演技が計算されているのは見ていて思います。ただ僕は完璧に自分の中で計算ができていないので、気持ちでやろうと思っています。もちろん、将来的には演技の技術が肉付けされていけばいいし、そうしていかないと。ですが今は、見ている人に気持ちが伝わるように心がけています。

――研修医としての役作りは。

 縫合の練習はしましたね。意外にも早くできました。手先を使う作業はそんなに好きじゃないんですが、好きな仕事をやっているのでのみ込めたのかもしれません。2話は(手術のシーンで)ちゃんと縫いましたよ。俳優はうそを演じることも大事ですが、やれることはやりたい。

――竹内さんが思うドラマの見どころは。

 渡海先生(二宮さん)のキャラも強烈ですが、このドラマはいろいろな先生のキャラも強烈なんです。現場にいる感覚では、渡海先生がヒーローに、佐伯教授(内野さん)がダークに見えました。渡海先生は、言いたくても言えないことがある中で、ズバッと言ってくれるわけでして、嫌な気分はあまりしないんです。

――ナレーションも担当します。

 僕のナレーションで伝わるかな。自分の声は好きじゃなかったりするんです。世良がどこまで成長するか、最終回までに見えるといいなと思います。

 ◇子供が大好き

――多忙だと思いますが、気分転換に何をしていますか。

 大変なのはしょうがないです。現場に来て「キツい」と言ってもやるんで(笑い)。気分転換は、好きなご飯屋さんに行ったり、知り合いに会ったり、いとこの小さい子に会ったり、普通のことですよ。ちなみに、小さい子の動画を見ることは好きで、最近はまっていることですね。

――結婚したら子供は欲しい?

 子供が好きなんで、もちろん欲しいですよ。子供の行動を見て「どういう思考回路になっているのかな」と思うとすごく面白くて。可愛いなと思いますね。僕は3人きょうだいなので、子供は2~3人欲しいですね。

――役者として心がけていることは。

 違和感があったり、納得できるまで監督にしっかり聞くことですね。でも全部言うことを聞くと“操り人形”になるわけで、自分の持っていたものを合わせて、監督が良い選択ができるようにしたいと思っています。

――座右の銘があれば。

 格好いいものはありませんが、毎日仕事に行くとき、現場に入るときは、自分の気持ち、コンティションを整えることでしょうか。スポーツをやっていたときと感覚が変わっているわけではありません。

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 「ブラックペアン」は「チーム・バチスタの栄光」などで知られる海堂尊さんの小説「新装版 ブラックペアン1988」(講談社)が原作。医師たちが病院、研究室と製薬会社、医療機器メーカー、厚生労働省との癒着問題など、さまざまな思惑が渦巻く大学病院に立ち向かう姿を描く。

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