おっさんずラブ:「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」で作品賞 助演男優賞も“人生初ヒロイン”の吉田鋼太郎

連続ドラマ「おっさんずラブ」に出演した(左から)林遣都さん、田中圭さん、吉田鋼太郎さん
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連続ドラマ「おっさんずラブ」に出演した(左から)林遣都さん、田中圭さん、吉田鋼太郎さん

 “質の高いドラマ”を表彰する「第12回コンフィデンスアワード・ドラマ賞」が26日発表され、俳優の田中圭さん主演の連続ドラマ「おっさんずラブ」が作品賞を受賞したことが明らかになった。同作に出演した吉田鋼太郎さんは助演男優賞を受賞した。

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 「おっさんずラブ」は、女好きだがモテない33歳の主人公・春田創一(田中さん)が、ピュアすぎる乙女心を隠し持つおっさん上司・黒澤武蔵(吉田さん)と、イケメンでドSな後輩の牧凌太(林遣都さん)に迫られるラブストーリー。2016年12月に深夜の単発ドラマとして放送され、今回連続ドラマ化された。

 また、主演男優賞を「モンテ・クリスト伯 ー華麗なる復讐ー」で主演を務めたディーン・フジオカさん、主演女優賞を“月9”ドラマ「コンフィデンスマンJP」に主演した長澤まさみさんがそれぞれ受賞。助演女優賞には中谷美紀さん主演の「あなたには帰る家がある」に出演した木村多江さん、新人賞には人気グループ「嵐」の二宮和也さん主演の「ブラックペアン」に出演した趣里さんが選ばれた。脚本賞は「コンフィデンスマンJP」の脚本を手がけた古沢良太さんが受賞した。

 「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」は、oricon ME発行の週刊エンターテインメントビジネス誌「コンフィデンス」が実施する、“質の高いドラマ”を表彰する賞。2018年4月期に放送された主な地上波ドラマ計29作品が審査対象で、実際の視聴者によるドラマ視聴者満足度調査「オリコンドラマバリュー」の結果と、ドラマに関連する有識者およびマスコミのドラマ・テレビ当者による審査員意見をもとに、各賞が決定する。

 ◇「おっさんずラブ」プロデューサー・貴島彩理さんのコメント

 純粋にうれしい気持ちでいっぱいです。この場にいないキャストや、見えないところで全力で がんばってくれたスタッフたちに、今すぐ走って伝えに行きたいです。

 「おっさんずラブ」は、現代の男女の恋愛観を切り取ろうとした企画が、たまたまおっさん同士の純愛ドラマになっただけ。“王道の恋愛ドラマ”として、老若男女だれもが経験したことがある“恋する気持ち”をまっすぐ描くということを掲げて作ってきました。

 今も視聴者の皆様がこんなにも各キャラクターを応援してくださるのは、座長の田中圭さん、吉田鋼太郎さん、林遣都さんをはじめ“うそなく役を生きる”ことを大切にしてくださったキャストの皆さん、彼らの生み出した繊細な空気をそのまま映像として切り取ろうと奔走してくれたスタッフの皆さん、誰よりこのドラマを“王道恋愛ドラマ”と信じて土台を作ってくださった脚本家と音楽チーム。全員が愛を持って作品作りに臨んでくれたおかげで、誰かの心に届く力が宿ったのだと思います。ありがとうございました。

◇主演男優賞・ディーン・フジオカさんのコメント

 このようなありがたい賞をいただけることをとても光栄に思います。

 振り返ると本作品の制作過程は難しい挑戦の連続でした。それでもチームが一丸となり、おのおのの 当パートで心を込め体を張って頑張ったからこそ「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」という特殊な世界観を作ることができたのだと思います。そのシナジーがあったお陰で、僕自身も演者として「柴門暖」と「モンテ・クリスト・真海」という全くの別人が混在するような振れ幅の大きい役を思い切って演じさせていただくことができました。

 今回は「主演男優賞」という枠ですので僕が代表し賞を受け取らせていただきますが、この結果はひとえに、最後まで諦めず試行錯誤を繰り返し初志を貫いたチームワークの勝利です。本作品を多くの方に楽しんでいただいた結果が、この度の受賞という形で未来に残ることを心からうれしく思います。

 ◇主演女優賞・長澤まさみさんのコメント

 「コンフィデンスマンJP」という作品で出会えたダー子ちゃん。この役を通してさまざまな面白い世界を見せてもらったように思います。

 私の分身なのか、あくまで役柄なのか分からなくなるくらいダー子ちゃんには楽しい時間を過ごさせていただきました。ボクちゃん、リチャード、五十嵐、他の共演者の皆さんに生かされ演じられた役だと思ってます。ありがとうございました。

 ◇助演男優賞・吉田鋼太郎さんのコメント

 このような賞をいただけるとは思っておりませんでした。大変うれしく、光栄に思っております。

 「おっさんずラブ」は、男性が男性に恋をするという題材的にめずらしい作品ではありましたが、キャスト、スタッフ全員が真正面から取り組んで、視聴者の皆様から温かい声援と、「今までにないドラマだった」という評価の声をたくさんいただきました。あまりにも反響が大きくて驚いていたところもあるのですが、その声に励まされて、がんばれていたのではないかと思います。ご声援本当にありがとうございました。

 この作品は、僕の人生初のヒロイン役です。この先、ヒロインをできる機会はなかなかないと思いますので、記念すべき作品になりました(笑い)。

 ◇助演女優賞・木村多江さんのコメント

 本当にうれしいです。このドラマは役作りがとにかく大変で、撮影中は考えすぎて眠れない夜もたくさんありました。生み出す苦しみがいっぱいあった役でしたので、このようなご褒美をいただくことができ、今はじんわりうれしさが込み上げてきています。

 綾子さんは本当に不思議な人でした。でも異常な行動にも理由があるんです。だから見ている人もその先が気になる。そんなふうに思っていただけるように心がけました。

 ◇脚本賞・古沢良太さんのコメント

 コンゲームというすごく難しい題材で、1年という時間をかけてじっくりと脚本作りをしたので、このような賞をいただくことができとてもうれしいです。

 1話完結で描く、信用詐欺師の主人公たちの物語だったので、毎回設定を変えなくてはならず、1話ごとにゼロから違うドラマを作っているような感覚でした。メインキャラクターのダー子、ボクちゃん、リチャード、五十嵐、この人たちのやり取りが面白く魅力的で、仲間に入りたいと思えたり、(自分も)やりたいように生きようって思ってもらえたり、そういう開放感のあるドラマになったら良いな、ということに一番こだわっていた気がします。ありがとうございました。

 ◇新人賞・趣里さんのコメント

 このような賞をいただけるなんて思ってもみなかったのでビックリしました。これまで賞をいただくことがあまりなかったので、このような立派な賞をいただくことができ、とてもうれしく、明日からも頑張ろうと励みになりました。

 自分だけではなく、スタッフや共演者の皆さんがいて、猫田麻里というキャラクターができました。今は皆さんにありがとうと言いたいです。

 猫田は、あまりセリフがありませんでしたが、あの病院にとって必要な存在だということと、人の命を救うことに誠実であるということをしっかり表現したいと思って撮影に臨みました。今回の新人賞を励みに、これからもお仕事を楽しみたいと思っています。

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