終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―
最終幕 隠蔽を許さない…遺品整理人、最後の戦い
12月22日(月)放送分
俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第32回「反撃の二百挺(ちょう)」が11月15日に放送される。同回で初登場するのが、駿河太郎さん演じる筒井順慶だ。「筒井順慶は地元の方にすごく愛されてた人ということで、武将としての駆け引きの部分と人としてのおおらかさを意識して演じています。特殊メークや衣装などからも、単なるお坊さんではなくちゃんと武将に見えるようにしています」と明かす駿河さんが役どころについて語った。
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筒井順慶は、もと大和興福寺の衆徒。代々大和土着の豪族であり、大和を支配下に置こうとする松永久秀と対立。間に入る光秀と接近する。後に光秀の与力となるが、史実では本能寺で光秀を裏切る。
駿河さんは「本能寺の変のあと、順慶は光秀を助けようとしていますが、最終的には秀吉側についたそうです。ドラマの中でどのように描かれるかまだ分かりませんが、自国のことや筒井家のことを考えて苦渋の決断を迫られたと、ただ単に光秀を裏切ったのではない展開になっているとうれしいです」と話している。
第32回では「(長谷川さん演じる)光秀と順慶との出会いが描かれます」といい、「光秀と鉄砲をめぐって駆け引きをしますが、その場で、自分の損得を考えながら瞬時に判断していきますので、展開がとてもスリリングですし、演じる際は、駆け引きの『間』を意識しながら演じました。普段は間を詰める演技が多いのですが、演出の方からも『存分に間を取ってください』とおっしゃっていただきまして、とても新鮮でした。ぜひ注目してご覧いただきたいと思います」とアピールする。
また、駿河さんは「順慶は松永久秀と敵対する役ですが、(松永役の)吉田鋼太郎さんとご一緒できるのはすごく楽しみです」と声を弾ませ、「視聴者目線で見ているかぎり、鋼太郎さんは結構自由に演じていらっしゃるので、あそこまでお芝居を楽しめるのは素晴らしいし、見習わないといけないなと思っていますが、一方で順慶はちゃんと演じないといけないなと……。順慶は若くして一つの国を治めてきているので、松永だけではなく誰かと相対したときには、凛(りん)とした強さが必要ではないかと思っています」と持論を披露。
「今後、久秀と関わるシーンも多くなると思いますので、どういうお芝居になっていくのか僕自身もとても楽しみです。僕はどれだけ鋼太郎さんがふざけてもふざけないと心に決めています」と笑顔で語っていた。
「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。ドラマでは謎めいた明智光秀の半生に光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇となっている。
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