青天を衝け:21年大河ドラマ なぜ幕末に徳川家康が“登場”? 脚本・大森美香「昭和まで一緒に見て行けたら」

大河ドラマ「青天を衝け」に徳川家康役で出演する北大路欣也さん (C)NHK
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大河ドラマ「青天を衝け」に徳川家康役で出演する北大路欣也さん (C)NHK

 俳優の吉沢亮さん主演で2月14日にスタートする2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」のリモート会見が1月27日に行われ、脚本の大森美香さんと制作統括の菓子浩さんが、北大路欣也さん演じる徳川家康の登場理由を明かした。

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 北大路さん演じる家康は、第1話の冒頭で登場し「日本の歴史」を語るほか、その後も物語の中で“狂言回し”的な役割を担うという。大森さんは物語を作る上で始めに「視聴者と一緒になって歴史を俯瞰(ふかん)して見てくれる方がほしいと思いました」とコメント。序盤の舞台となる幕末を「家康に見てもらうと腑(ふ)に落ちる時代」だといい、「江戸幕府が閉じるにあたって、江戸幕府がどうできたのかも重要だと思うんです。最初から直感で家康に出ていただきたいと考えました」と明かした。また、「(物語の)最後の昭和まで家康と一緒に見て行けたらいいなと思います」と語った。

 菓子さんは「大森さんの話にもありましたが、物事は作るのも大変ですが、それを閉じるのも大変だと思うんです。家康が開いた江戸という時代を、どういう風に閉じていくのか、家康なら語れるのではないかと思いましたし、(登場する)徳川慶喜も家康を尊敬していたことや、主人公の渋沢栄一ら当時の武蔵野国の百姓も『東照大権現』と家康をあがめていたことが史実にもあるので家康を置きました」と話した。

 「青天を衝け」は、“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一が主人公で、朝ドラ「風のハルカ」(2005年度後期)「あさが来た」(2015年度後期)などの大森さんが脚本を担当。「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢の生きざまを描く。

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