世界最高峰の映画の祭典「第93回アカデミー賞授賞式」が4月25日(現地時間)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催されるのに先駆け、俳優の斎藤工さんと人気グループ「Sexy Zone」の中島健人さんが出演する「第93回アカデミー賞 直前総予想」が、4月24日に放送される。2人がアカデミー賞の魅力や授賞式の楽しみ方、今年の受賞予想について語り合う対談が実現した。3月下旬に行われた収録の模様をリポートする。
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過去、レッドカーペットリポーターを務めた経験のある2人。斎藤さんはその経験から、「映画少年として憧れていた“THAT’S ハリウッド!”なエンターテインメント作品と自身が表現者として携わる邦画作品の関係性について、(以前は)距離を感じていたけど、同じ映画産業なんだと繋がるようになった。むしろ繋げていくべきだと思うようになった」と自身の内に起きた変化を明かす。
中島さんは、斎藤さんの言葉にうなずき、主演を務める配信作品の撮影に入っていることに触れ「去年、授賞式に行ってからオスカーの存在が他人事ではなくなった。配信作品への気持ちの入れ方も、『もしかしたらこの1本が世界に届くかもしれない』その可能性を求めて自分は役者として一歩一歩、歩み始めているんだなと思えるようになった」と語っている。
昨年の授賞式では、「アナと雪の女王2」で松たか子さんがレッドカーペットを歩き、ステージでパフォーマンスを披露。中島さんは偉業をたたえ、自身にとって「役者として、またパフォーマンスという部分でもそうですが、ドルビーシアターで何かをするっていうのが人生の大きな大きな目標だなと思います」と心躍らせる。
また、斎藤さんは「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督が授賞式前のレッドカーペットでのインタビューで「(ノミネートによって)アジアの流れを止めずにすんだ」と発言したことに触れ「まさかオスカーを獲るとは思っていないポン・ジュノさんが映ってて、その数時間後にオスカーを実際に獲ることを知って見ると、あの映像に価値がある」としみじみと語った。
今回のノミネートについて、中島さんは「“史上初”が多い」と言及。斎藤さんはコロナ禍を受けて「配信作品の位置づけが明らかに去年と変わった」と語り、その影響もあって、日本で授賞式前に事前に鑑賞できる作品が増えたことに「授賞式の楽しみ方が変わった。そこはすごくポジティブなところ」と受け止める。
斎藤さんは「どの作品も素晴らしいけど『ノマドランド』は前評判を含めて(受賞は)堅いなと現時点で思っている。時代にしっかりとコネクトしている」と予想。個人的に“イチオシ”と語るのは、アンソニー・ホプキンスさんが認知症を患う父親を演じた「ファーザー」で、「すごくシンプルな作りで比較的地味な作品なんですけど、全部が伏線になっている」と語る。
また、作品賞候補作の中で、中島さんが「とても面白かった」と語るのは、最多10部門にノミネートされた「NETFLIX」の配信作品「Mank/マンク」。「本当に楽しい2時間でした。映画に対するリスペクトが込められていて、興奮の1本でした」と感想を述べている。
最後に中島さんが「いつか一緒にレッドカーペットを」と語り、斎藤さんも「夢は見ないと実現しないですからね」と笑顔で応じていた。
「第93回アカデミー賞 直前総予想」は、4月24日午後2時から放送。授賞式の模様を伝える「生中継!第93回アカデミー賞授賞式」はWOWOWプライムで4月26日午前8時半から生中継。同日午後9時から字幕版を放送する。案内役はタレントのジョン・カビラさんとフリーアナウンサーの宇垣美里さんが務める。
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