海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
仕事と恋に奮闘しながら、夢に向かって真っすぐ生きる主人公・成川佐奈(永野芽郁さん)たちの成長を描く連続ドラマ「ユニコーンに乗って」(TBS系、火曜午後10時)が、9月6日の放送で最終回を迎える。佐奈たちのチャレンジには毎回さまざまな反響が上がっているが、なかでも佐奈の部下・小鳥智志を演じる西島秀俊さんについて、SNSでは「可愛い」と話題に。すでに“小鳥さんロス”を訴える視聴者もいるほどだ。最終回の放送を前に、ドラマを手がける松本友香、岩崎愛奈両プロデューサーに、西島さんの起用理由や撮影現場での様子を振り返ってもらった。
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「ユニコーンに乗って」は、「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」「Night Doctor(ナイト・ドクター)」(共にフジテレビ系)などの大北はるかさんのオリジナル作。自ら起業した教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」のCEOを26歳の若さで務める佐奈のもとに、ある日突然、会社の雰囲気とは全く異なるおじさんサラリーマン・小鳥が転職してきたことで、佐奈の仕事や恋の環境が一変して……というストーリー。
「誰かのチャレンジを素直に応援できる文化が生まれたらいいな」という思いから、今回の企画を思いついたという松本さん。「新しいことをやりたいと思ったら、今の自分の立場とか状況とか関係なく、まず一歩踏み出してみたら景色が変わるかもしれない。何歳でもチャレンジしていいし、そのチャレンジを応援したいという気持ちで作っています」と思いを明かす。
西島さん演じる小鳥は、26年間勤めていた地方銀行を突然辞め、48歳で転職活動をスタートした。転職サイトで見つけた「ドリームポニー」に興味を持ち、面接を受けて採用される。佐奈の理念に深く共感しているという役どころ。
第4話(7月26日放送)では、起業家と投資家をつなぐマッチングサイトで、投資家の高山充(飯田基祐さん)と出会った佐奈が、高山と二人でディナーに行くことになる。しかし、高山は佐奈に酒を飲ませ、「本番はこれからだろ」と車に連れ込もうとしていた。そこへ小鳥が駆けつけ、思わず高山を殴ろうとする佐奈の手を受け止める様子が描かれた。
佐奈たちがリフレッシュ合宿へ行くことになった第7話(8月16日放送)では、佐奈と小鳥が二人で線香花火をすることに。線香花火が終わってしまい、名残惜しそうな様子の佐奈に、小鳥が「もう少しだけやって戻りましょうか」と提案する様子が映し出され、SNSでは「佐奈にかけた一言とあの笑顔はヤバすぎた」などの声が上がった。
さらに、急停車したタクシーの車内で、すかさず佐奈の前に手を出し、佐奈を守る小鳥の姿が映し出されたことも。西島さんといえば、人気シリーズ「MOZU」で警視庁公安部のエースを演じたほか、2017年の連続ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」などで公安警察を演じることが多いことから、「さては小鳥も公安だな!」と“実は公安じゃないか”説まで浮上したこともあった。
こういったSNSでの反響について、松本さんは「自分たちでも『こんな人がいたらいいな』と思いながら夢を託して作っていた部分はありました」と明かす。「それが視聴者の皆さんも、『わかる! こんな人いてほしい!』と思ってもらえる存在となって、すごく癒やされていたからよかったな」と話す。
また、「強面(こわもて)だったり、公安の役を演じられているイメージが強い中で、ここ数年はエプロンをつけているやわらかい役も演じられていて。そのギャップも含め、絶対すてきな小鳥さんになるなと思いましたし、『日曜劇場』ではなく、『火曜ドラマ』に出ている姿を見てみたいなと。そこも一つのチャレンジでオファーいたしました」と明かす。
撮影現場でチャーミングな小鳥と西島さんが重なって見えることもあるという岩崎さんは、「(西島さんは)アイデアをたくさん出してくださったり、常に現場の空気を穏やかにしてくださるとてもすてきな方」と印象を語る。また、「一緒に作品を作っていることを楽しんでくださっていて。小鳥さんを地でいくというか、体現してくださっているのは日々実感しております」と話す。
8月30日放送の第9話では、小鳥が電動キックボードに乗る姿が登場したが、実はこれは西島さんのアイデアだったという。松本さんは、「以前、須崎功(杉野遥亮さん)と栗木次郎(前原滉さん)が電動キックボードに乗って出勤してくるというシーンを撮影していたときに、西島さんが見ていらして。『若い人たちの会社で自分も成長していく中で、電動キックボードを乗りこなせるようになっていくようなところも取り上げていければいいよね』と話していて。それでこのシーンを台本に作りました」と告白した。
9月6日放送の最終回では、佐奈と須崎、小鳥が最後に見出す希望が描かれる。松本さんは、「このドラマの命題である『何歳でも挑戦していい』ということと、“大人の青春”のゴールを描きます。『明日から頑張りたいな』と背中を押してくれるような物語なので、最後までぜひ楽しんでいただきたいです」と呼びかけた。
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