放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
木村拓哉さん主演の連続ドラマ「風間公親-教場0-」が、2023年4月期のフジテレビ系“月9”枠(月曜午後9時)で放送されることが11月10日、明らかになった。木村さん主演で2020、2021年に同局で新春スペシャルドラマとして放送された「教場」シリーズを連ドラ化。木村さん演じる警察学校教官・風間公親の過去を描き、風間がなぜ冷酷無比な人格になったのかが明らかとなる。木村さんの“月9”主演及び同局の連ドラ出演は「HERO」第2シリーズ(2014年)以来、約9年ぶり。“月9”ドラマでの主演は、今作で11作目となる。
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ドラマは、長岡弘樹さんの警察小説「教場」シリーズ(小学館)の「教場0 刑事指導官・風間公親」「教場X 刑事指導官・風間公親」が原作。風間が教官として警察学校に赴任する以前、新人教育に「刑事指導官」として当たっていた時代を描く。
キャリアの浅い若手刑事が、刑事指導官の風間とバディーを組み、実際の殺人事件の捜査を通して刑事のスキルを学ぶ育成システム「風間道場」が舞台。風間が後輩刑事を事件解決に導くとともに、若手の抱える問題やトラブルにも手を差し伸べ……というストーリー。
脚本は、前作の「教場」(2020年)、「教場II」(2021年)から引き続き、「踊る大捜査線」シリーズでも知られる君塚良一さんが手掛ける。演出もスペシャルドラマから引き続き、中江功監督が務める。
木村さんは連ドラ化について「思い切った試みだと思います。月曜午後9時の、その空気は自分も吸わせてもらったことがあるのですが、ちょっと大げさな言い方になってしまうかもしれませんが、“フジの月9”っていうあの空気は、今回全部入れ替わると思います」と語る。
フジテレビの渡辺恒也プロデューサーは「風間公親という人物に深く切り込んでいく『教場』シリーズの原点であり、始まりとも言える物語となっています。あの冷徹な教官が現役の刑事だった頃は、どんな人物だったのか? その刑事を襲ったあの雨の惨劇の真相は? 今回はそれらのいくつかの謎が明らかになると共に、より深く『教場』シリーズに、そして風間公親という男の人物像に触れていただけるような作品にしたいと思っています。原作小説で描かれた数々の事件、犯人たちとの緊張感に満ちた攻防はもちろん、従来の刑事ドラマとは一味も二味も違う新時代のミステリー・エンターテインメントをお届けしたいと思います」とコメントを寄せた。
前作、前々作の「教場」は、さまざまな思惑を抱きながら警察官を目指す生徒が集う警察学校を舞台に、冷徹無比な隻眼の教官・風間が、生徒たちをふるいにかけていくミステリー作。2020年1月に2夜連続で1作目が放送されて話題となり、2021年1月に同じく2夜連続で2作目が放送された。
◆木村拓哉さんのコメント全文
過去のスペシャルドラマではまだ描いていない原作のエピソードや、まだ描いていない風間というのがあったので、視聴者の皆さんからの『続編を見たい』という気持ちが今回につながったのはうれしかったです。
ただ、1作目、2作目は警察学校の中での話を作らせていただいた中で、今回はなぜ『風間公親が警察学校の教官になったのか』というエピソードを作ります。教場という特別な空間である、警察学校の中だからこそ成り立っていた風間公親という存在が、皆さんが行き交う一般社会の中にいる場合、この描き方が難しいなと思っていたのですが、そこは中江監督といろいろと話をして、詰めている途中です。
今回の連ドラ化は思い切った試みだと思います。お正月早々『こんなのをやるの?』と違和感を抱かれていた今までの『教場』(前作、前々作)を、また今回は違う違和感がある曜日の時間帯で、『こういうのをやって大丈夫なんですか?』という作品を作ることになると思うので、いろいろな意味で皆さんに驚いていただけたら面白いかなと思っています。
1作目のときは、あの作品を作ること自体『本当にやるの?』っていうテンションでした。年明けのみんながお正月気分のときに、さらには世の中の教育の流れとは全く真逆の方向性のものを放送して大丈夫なのかな、と話しながら監督と一緒に作っていました。
2作目のときは、1作目に出ていた生徒が、それぞれ各芸能プロダクションに所属している俳優さんであるにもかかわらず、2作目の生徒の撮影現場に来てくれました.。そこで制服を着て、先輩として所作訓練に参加してくれたり、1作目も2作目もチームで力を注いだ挑戦となりましたが、今回はそれ以上に大きな挑戦だと思いますし、そうじゃないとダメだと思いますね。
風間公親が、コンビニや繁華街など、皆さんが生きている生活空間とつながる、生徒の前にいるのではなく、実際の事件の前にいる。その点では、警察学校を描いた1作目と2作目とは、風間の背景が全く違ってきます。
仮の段階の台本に目を通しているのですが、目を通せば通すほど、監督と会って『こうしない、ああしない?』というところがボロボロ出てくるんです。自分からもアイデアが湧き起こるんですけど、1作目、2作目のスタッフと一緒に今回も作るので、あの空気感というものはすでに共有できている。それが警察学校という舞台から、外の世界に出たときに、僕だけではなく、監督やずっと一緒に作ってきたスタッフと一緒に外に出るので、そこで湧いてくるアイデアやイメージは一つも無駄にならないです。
連続ドラマって、毎週の放送に追われながら、並行して現場で制作していくのが通常なのですが、この作品は十分な準備をして、前もって撮影をスタートさせます。月曜午後9時の、その空気は自分も吸わせてもらったことがあるんですけど、ちょっと大げさな言い方になってしまうかもしれませんが、“フジの月9”っていうあの空気は、今回全部入れ替わると思います。
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