良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
12月18日に最終回を迎える小栗旬さん主演の2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。ここに至るまでの道のりでは、数多くの死が、過酷な運命とともに悲劇的に描かれてきた。討ち死にから暗殺、粛清の犠牲者まで、“非業の死”を遂げた男たち。ここでは佐藤浩市さんが演じた上総(上総介)広常の“最期”を振り返ってみたいと思う。
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上総介の最期が描かれたのは、4月17日に放送された第15回「足固めの儀式」。御家人たちによる謀反のスケープゴートとされ、源頼朝(大泉洋さん)の命を受けた梶原景時(中村獅童さん)に命を奪われた。
同回では、源義経(菅田将暉さん)率いる一軍が迫っていると知った木曽義仲(青木崇高さん)が、後白河法皇(西田敏行さん)を捕らえて京に籠もる。一方、鎌倉では御家人たちが謀反を計画。広常も加わり、義仲の嫡男・義高(市川染五郎さん)を旗頭とし、都ばかりに目を向ける頼朝の失脚を企む。
義時(小栗さん)は、御家人たちの計画を潰すため大江広元(栗原英雄さん)らと連携。広常とも、実は裏で通じていて、事なきを得たはずだったが、広元の筋書きには“続き”があった。
広元は頼朝に、見せしめとして誰か一人に謀反の罪を負わせることを進言する。その一人とは広常で、「最も頼りになる者は、最も恐ろしい」という広元に対して、頼朝も「上総介は言った。御家人は使い捨ての駒と。あいつも本望だろう」と冷酷に言い放つ。そして広常は双六の最中、突如、刀を抜いた景時に斬られてしまう。
瀕死の広常を見下ろす頼朝。泣きながら駆け寄ろうとする義時と目が合った広常は、少しほほ笑んで、絶命した。
SNS上では「上総介の最期、つらすぎた」「ひどすぎる」「涙が止まらない」などと悲しみが広がったほか、「こんなにも魅力たっぷりに描いてきたキャラを無慈悲に殺してくる鬼脚本」という意見もあった。
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