2023年にテレビデビュー40周年を迎える俳優の渡辺謙さんに迫るドキュメンタリーシリーズ「役者道～渡辺謙があなたに語る仕事と人生～」が、2023年2月にWOWOWで放送・配信されることが12月14日、明らかになった。これまでの人生やキャリアを、渡辺さんがモノローグで語り尽くす。全4回。

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　渡辺さんは1983年、ドラマ「未知なる反乱」（TBS）でテレビデビュー。1987年、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」で主演を務め人気を博すと、2003年には映画「ラストサムライ」で第76回アカデミー賞助演男優賞、第61回ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされるなど、世界的に活躍している。

　番組では、人生を変えた役者との出会いや、クリント・イーストウッド監督にみた仕事の流儀、度肝を抜かれたクリストファー・ノーラン監督の撮影現場、人生最大の挑戦となった米ブロードウェーについて語る。

　さらに、東日本大震災、新型コロナウイルス、ウクライナ侵攻といった激動の時代に思うことを明かし、渡辺さん自身が生きる上で大切にしていることなど、現在の地位を確立するに至った行動術や思考法の一端を垣間見る。貴重な写真も初公開するという。

　渡辺さんは「僕らは作品あっての俳優なので、この番組をご覧いただいた後に、また作品を見ていただくと、あの作品ではこんなふうに思っていたのか、そんなアプローチで役に向き合っていたのか、といったことを感じていただけると思います。そうすることで、もう一段深い視点で作品を見ていただけるのではないでしょうか」とアピール。

　続けて「結局、向こう見ずな俳優人生だったような気がします。これから世に出ていく若い俳優さんは、チャンスがあれば恐れずにどんどん飛び込んでいってほしいし、目や心を見開いてほしい。そして、ハリウッドだけにこだわらず、アジアや欧州でチャンスをつかんで、僕の背中を踏みつぶして前へ前へと進んでほしいと思います」と語っている。