同じ電車に乗り合わせた乗客たちが突然、未来の荒廃した世界にワープしてしまい、水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く連続ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」(TBS系、金曜午後10時)。男気のある若き消防士、白浜優斗を演じているのは俳優の赤楚衛二さんだ。撮影現場の雰囲気を「とても良い」と話す赤楚さんに、ドラマへの思いを聞いた。
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ドラマは、「恋はつづくよどこまでも」「着飾る恋には理由があって」(共に同局系)などを手がけた脚本家、金子ありささんによるオリジナル作品。8時23分、いつもと同じく都心に向かう電車の一両が、未来の荒廃した見知らぬ世界にタイムスリップ。同じ車両に乗り合わせた見ず知らずの客たちは水も食料もない極限下をサバイバルし、元の世界に戻ろうと奮闘する。
今作の脚本を読んだ感想について、「乗客で集まって話し合ったり、動いたりするところが本当に難しいんだろうなと思っていた」と振り返った赤楚さん。「脚本では、奇麗に物語が進んでいきますが、いざ現場に立ってみたら、全然言葉が出てこないとか、一人一人が『自分の役だったらどうするのか?』という軸をちゃんと持っていないと流されてしまうと感じた。そのバランスがすごく難しいんだろうな」と続ける。
赤楚さん演じる優斗は、消防士。心根が真っすぐな熱血漢で、極限の状況下でもリーダー格として動揺する乗客たちをまとめ、ひとりでも多くの命を助けようと奔走する。そこには過去のある出来事への後悔が関係していて……という役どころだ。
そんな優斗について、「生徒会長みたいな役柄」と表現した赤楚さんは、「過去にある経験をしまして、何があっても人の命を助けたいというような人」と説明。「過去の出来事が衝撃的でしたし、このトラウマがあるからいろいろなことに関わってしまうんだろうな」と印象を話す。
先の見えない中でも希望を忘れず皆を引っ張っていく優斗に対し、主演の山田裕貴さん演じる萱島(かやしま)直哉は、常にマイペースに状況を静観している。優斗と直哉は、事あるごとに意見が対立してしまうが、互いの過去や本心を知るにしたがって、次第に関係性が変化していく。
山田さんとは今回が初共演。同じ高校出身ということで、撮影前には「一緒にお芝居できることがとても楽しみ」とコメントしていた赤楚さん。実際に共演した感想を聞くと、「山田くんは『すごい熱くていい方』というのを周りの年上の方々から聞いていて。会ったときは、そのまんまでした」と明かした。
撮影現場では、皆で占いや心理テストなどを楽しんでいるといい、「僕の役が一番しっかりしていないといけない役なんですけど……よく足場の悪いところで転びます。すべるたびに『おい、消防士!』って言われます(笑い)」と楽しそうに話していた赤楚さん。もし優斗と同じ状況になってしまったら?という質問には、「一番最初に脱落します。行きたくないです!」と話していた。
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