金曜ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」(TBS系、金曜午後10時)で、未来へ飛ばされてしまった電車に乗り合わせた高校生カップルを演じている日向亘さんと片岡凜さん。日向さんは、名門高校に通う医者志望の受験生・江口和真、片岡さんは和真の恋人・佐藤小春をそれぞれ演じており、6月2日放送の第7話では、2人の過去のエピソードなどが描かれるという。座長の山田裕貴さんとのやりとりなど、撮影現場でのエピソードを聞いた。
ウナギノボリ
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ドラマは、「恋はつづくよどこまでも」「着飾る恋には理由があって」(共に同局系)などを手がけた脚本家、金子ありささんによるオリジナル作品。8時23分、いつもと同じく都心に向かう電車の一両が、未来の荒廃した見知らぬ世界にタイムスリップ。同じ車両に乗り合わせた見ず知らずの客たちは水も食料もない極限状況に直面しながらも、元の世界に戻ろうと奮闘する。
日向さん演じる和真は、いつも冷静で、時に大人顔負けの正論で、皆をぶった斬る一面を持つ高校生。大人に対して強い不信感を持っているが、日向さんは「ただ単に反抗期の子供のようには見せたくなくて。大人を毛嫌いする理由があってそういう態度を取るというのは意識しました」と話す。
1月期に放送された連続ドラマ「Get Ready!」(同局系)では、闇医者チームのメンバーである若き万能ハッカー・白瀬剛人を演じた日向さん。「白瀬も、和真も、大人に対する不信感が似ていると感じていて。『Get Ready!』での反省点をいかしながら、和真が成長していく姿を10話を通して見せていければ」と意気込みを語る。
一方、片岡さん演じる小春は、妙に大人びた一面がある女子高生。そして和真も知らない秘密を隠していて……という役どころ。昨年放送された連続ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(同局系)でドラマデビューを果たした片岡さんは、「(共演の)皆さんは、ちょっとでも疑問に思ったことを監督に相談に行かれている。自分の中だけで解決するのではなくて、周りの方とコミュニケーションを取ってキャラクターを確立していくのが大事だと勉強させてもらっています」と話す。
4月21日に放送された第1話の終盤では、和真と小春が5号車の車両から出ていく場面が描かれた。和真が、「あんたら大人はさ、もういっつもそうじゃん! 不平不満ばっか。誰かを責めて、自分は正しいって顔してさ。そのくせ、いざという時、何の責任もとらない」と思いをぶちまけるシーンで、このときの撮影が印象に残っているという日向さん。
実は、山田さんから「もっと感情的になってもいいんじゃないかな」とアドバイスをもらったといい、「たしかに、普段冷静な人が感情的になったら余計響くだろうなって感じて。さらに、『もうちょっとこうしたら面白いんじゃない?』とアドバイスもくださって。それを軸に、表現したいことを足したのがあのシーンだったんです」と明かしていた。
片岡さんも、山田さんから学ぶことが多いといい、「現場でお会いするたびに内側から出る迫力や熱いものを感じていて。表面には見えないけれど、強さや脆さが垣間見えて、いろいろなものを想像させられるというか……。山田さんのお芝居の幅の広さから学ぶことはすごく多いですね」と話していた。
片岡さんいわく、第7話では、「これから私たちがどうなるかという一つのターニングポイントとなる」といい、「小春と和真の過去と、2人の未来、2人の関係性もだんだん変わってくる回でもあるので、ものすごく注目してほしいです!」と視聴者に呼びかけた。
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