どうする家康:視聴率上昇第34回は11.7% “裏切り者”石川数正の真意 「なんとも不器用なお方じゃな」

大河ドラマ「どうする家康」のロゴ (C)NHK
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大河ドラマ「どうする家康」のロゴ (C)NHK

 松本潤さん主演のNHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第34回「豊臣の花嫁」が、9月3日に放送され、平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)は世帯11.7%、個人6.9%を記録。前週第33回の世帯10.1%、個人6.0%を上回った。

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 第34回では、前回のラストで、秀吉(ムロツヨシさん)の元に出奔し、“裏切り者”となった石川数正(松重豊さん)の秘めたる思いが明らかにされ、視聴者の涙を誘った。

 打倒・秀吉を誓ったはずの数正が、豊臣方に出奔し、徳川家中に衝撃が走る。敵に手の内を知られたも同然となり、家康(松本さん)は追い詰められるが、そこに未曽有の大地震が発生し、両軍は戦どころではなくなる。

 何とか家康を上洛(じょうらく)させたい秀吉は、妹の旭(山田真歩さん)を家康に嫁がせ、さらに老いた母まで人質に差し出す。秀吉に屈服するか、全面対決するかの二択を迫られた家康は……。

 そこで於愛(広瀬アリスさん)は、数正が木彫りの仏像と共に残した木箱の中に押し花を発見したことを家康に教えると、その花は、家康の亡き妻・瀬名(有村架純さん)が暮らした築山のものであり、数正は今も瀬名のことを思って、築山に向かって手を合わせているのではないかと推測する。

 押し花から漂う、懐かしい築山の香りに誘われ、昔からの家臣たちがすすり泣きをはじめると、正信(松山ケンイチさん)は数正の真意に気付いたかのように「なんとも不器用なお方じゃな」とつぶやき、忠次(大森南朋さん)もまた「それが石川数正よ」と一人納得して、目に涙を浮かべる家康に向かって、「殿、お心を縛り付けていた鎖、そろそろ解いてもよろしいのでは。これ以上、己を苦しめなさるな」と進言する。

 そこで家康が「わしは天下を取ることをあきらめてもよいか。秀吉にひざまずいてもよいか」と家臣たちに尋ねると、すでに数正の思いを十分理解していた忠勝(山田裕貴さん)らは、天下取りをあきらめるのは「数正のせい」で、“裏切り者”の数正は「あほたわけ」だと口々にしながら、家康の決断を受け入れた。

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