終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―
最終幕 隠蔽を許さない…遺品整理人、最後の戦い
12月22日(月)放送分
俳優の趣里さんがヒロインを務める2023年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)。制作統括の福岡利武さんが、大和礼子役の蒼井優さんと橘アオイ役の翼和希さんの演技の魅力について語った。
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第18回(10月25日放送)で、ストライキの責任を取って梅丸少女歌劇団(USK)を退団した大和と橘。2人の圧巻のステージパフォーマンスや、見る者の胸を打つ抜群の演技力が、これまでも視聴者の間でたびたび話題になっていた。
蒼井さんの起用について、福岡さんは「大河ドラマ『龍馬伝』(2010年の)でご一緒して素晴らしい方だなと思っていました。映画『フラガール』(李相日監督、2006年)をはじめ、ダンスシーンも実際に演じていらしたので、『この役(大和役)を誰に演じていただきたいか?』と考えた時に真っ先に頭に思い浮かびました」と明かす。
だが、蒼井さんは昨年8月に出産したばかり。本人は出演するかどうか悩んだといい、「(大和役に)挑戦していただいてとてもありがたかったですし、とてもステキに演じていただきました」と感謝する。
蒼井さんの演技については、「(大和は)スズ子(趣里さん)の永遠の憧れの存在かつUSKのスターという役どころ。すごく謙虚で、舞台を愛して、純粋な思いで努力するという先輩像を、見事に演じていただきました」とたたえる。
「大和の思いはスズ子に受け継がれていきます。これから舞台人としてステージに立つスズ子にとって、成長するきっかけになる言葉や姿を説得力ある演技で見せていただき、本当に良かったなと思っております」
一方、橘を演じた翼さんはオーディションで抜擢(ばってき)された。福岡さんは、翼さんのオーディション時を振り返り、「歌とダンスはもちろんですが、台本のお芝居もすごく達者で、アドリブを一番入れていたと思います」とその演技力と対応力を絶賛する。
「とにかく楽しい方で、ステージではとてもかっこいいですけど、普段の気取らない、おちゃめな感じも魅力的な方なんです。『OSK日本歌劇団』で10年以上ステージに立たれていますし、非常に厳しい世界で活躍されている方なので、橘という舞台に立つことの厳しさを伝える役を、しっかり演じていただいて、本当にピッタリでした」と称賛した。
USKの同期を演じている蒼井さんと翼さん。劇中では息がピッタリ合ったダンスシーンや、大和と橘の絆を感じさせる名演を見せているが、現場でもとても良い雰囲気だという。
「蒼井さんと翼さんは、現場でもいつも仲良くお話されています。蒼井さんは、歌劇やステージに立つ人が持つ大事なスピリットを、翼さんからいろいろ吸収したところもあるんじゃないかなと思います。翼さんは映像のお仕事が初めてなので、本番にかける気持ちの作り方みたいなところで『蒼井さんの役作りがステキでした。勉強になりました』とおっしゃっていただいたので、2人がすごく良い形でお互い響き合って、朝ドラの現場で表現できたのではないかなと思っています」
大和と橘は第18回でUSKを去ったが、第5週でまたドラマに登場するという。福岡さんは「第5週でさらなる衝撃の展開が待ち構えております。そこからさらに次の大きなステップがございますので、ご期待いただければと思います」と今後の展開について言及した。
第5週の衝撃の展開とは? 大和と橘、そしてヒロインであるスズ子の行く末からますます目が離せない。
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