第3話までの見逃し配信の累計再生数が1000万再生を突破するなど、話題の連続ドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」(テレビ朝日系、土曜午後11時半)。妻に不倫される“サレ夫”役で、伊藤淳史さんが主演を務めている。不倫妻役を熱演している篠田麻里子さんとは今回、約6年ぶり、3度目の共演。伊藤さんに、久々に共演した篠田さんの印象や、今作の舞台裏を聞いた。
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ドラマは、大竹玲二さんのマンガ「離婚しない男」(講談社)が原作。「日本での父親の親権獲得率はほぼ1割」といわれる離婚問題を題材にした作品で、主人公の岡谷渉(伊藤さん)が、妻・綾香(篠田さん)の不倫に気付いていないふりをしながら証拠を収集し、父親が親権を獲得する困難に立ち向かう姿を描くブラックコメディー。今年3月末をもって32年間続けてきた放送作家・脚本家業を引退する鈴木おさむさんの“最後の地上波連ドラ”にもなる。
伊藤さん演じる渉は、一人娘の親権を獲得するため、心身共にボロボロになりながら、妻・綾香の不倫証拠集めをする人物。役作りについて聞くと、「特別何かをしていることはないです」と話す。
「妻に不倫されていること以外、普通の人だと思います。このドラマは、渉の周囲で起こる衝撃的な出来事や、個性的な人物に巻き込まれていくお話なので、逆に普通のままがいいのかな……と。原作の大竹先生が『渉にピッタリ』と言ってくださったのも、すごくうれしかったですし、励みになりました」
オファーを受け、作品内容を知った際の感想を聞くと「とんでもないドラマだな、と思いました」と笑う。
「衝撃的なシーンがいっぱいありますし、渉の身に起こる出来事にしても不倫されて、離婚しようにも、親権が今のままでは取れないっていう“最悪”の連続(笑い)。ただ結末を聞いていなかったので、この先に希望はあるのかどうかとか、楽しみではありました」
そんなドラマの撮影現場は、キャスト、スタッフ含めモチベーションが「とても高かったです」と振り返る。
「みんな『すごいの作ろうぜ!』って熱量がありました。というのも、おさむさんが今回地上波最後の連ドラということで、良い意味でやりたい放題やっているというか、脚本段階でとても面白い作品になっていて! そんなおさむさんの脚本を更に超えていく映像にしていこうって、意識が皆にあったんだと思います」
「限界のその先へ!」というテンションで作品を作っていったという。
「ラブシーンを売りには全くしていないのですが、かなり挑戦的な作品になったので、どこまで放送することができるのか僕も毎回オンエアが楽しみです(笑い)」
篠田さんとは、ドラマ「家族狩り」(TBS系、2014年)、「脳にスマホが埋められた!」(読売テレビ・日本テレビ系、2017年)に続き3度目の共演。久々の共演になった篠田さんの印象について聞くと「改めて“いい人”だなと思いました」とはにかむ。
「大変なシーンもいっぱいあるので、役作り含め、相当大変だったと思うのですが、現場では明るく居てくださって! ハードスケジュールでも疲れた表情とかを一切見せず……。そういうのが一緒にいてもすごくありがたかったです」
「お芝居をすごく勉強されていたみたいです」とも明かす。
「以前『家族狩り』で共演した際も『お芝居に興味がある』と聞いていたのですが、それからワークショップとかにも行って、結構お芝居の勉強をされていたみたいで。実際に近くで見ていても、シーンごとの背景だったり、どういう動きをするのかとか、すごく準備されている印象を受けました」
そんな篠田さん演じる綾香については「この物語は、綾香がどういう人間として終わるのかが大事だと思うので……。渉とどのように決着するのか、個人的には最後に2人の幸せな姿が見たいですね」とほほ笑んだ。
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