堀田真由:「アンチヒーロー」紫ノ宮役は「新たな挑戦」 バイクシーンも話題に

ドラマ「アンチヒーロー」に出演する俳優の堀田真由さん(C)TBS
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ドラマ「アンチヒーロー」に出演する俳優の堀田真由さん(C)TBS

 俳優の長谷川博己さんが主演を務めるTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)の連続ドラマ「アンチヒーロー」。明墨法律事務所の弁護士、紫ノ宮飛鳥を演じる堀田真由さんは、「(紫ノ宮役は)新たな挑戦でもある」と話す。堀田さんに、撮影を通して感じたことを聞いた。

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 「近年、芯のある力強い役はいくつかあったのですが、こういった社会人の役でかっこいい自立した女性というのはやっていなかったと思います。現代劇では笑顔の印象がある役柄が多かったので、(紫ノ宮役は)新たな挑戦でもあります」と話した堀田さん。

 劇中では、紫ノ宮がバイクをさっそうと乗りこなす場面が登場した。元々バイクの免許を持っていたが、芝居で挑戦したことはなかったといい、「自分の持っているものを生かせるチャンスをくださったことがすごくうれしいです」と笑顔を見せた。

 実は、紫ノ宮がバイクに乗るシーンがクランクインだった。「クランクイン初日の緊張感の中でバイクに乗る、というのはすごくドキドキしました」と振り返りつつ、「バイクに乗るシーンは彼女の性格を表すシーンでもあって。視聴者の皆さんからもすごく反響をいただきました」と喜びを語った。

 紫ノ宮については、完璧主義でプライドも高く、陰でたくさんの努力をしている人物だと感じている。「頭のいい人って、会話のテンポが早いなと感じていて。私は普段はゆっくり話す方なので、できるだけ普段から早口で話すようにして口を慣らしています」と裏側を明かす。

 難しい法律用語は、「意味を知らないといけないので、わからないものは調べています。ただ理解しても口が言い慣れていないので、そこを慣らすというのは大変ではありますが、何度も何度も練習しています」と話した。

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 明墨役の長谷川さんと共演するのは、NHK・BSプレミアムで放送されたドラマ「獄門島」(2016年)以来、8年ぶりとなった。「島で撮影していた作品だったので、その時私は一人で現場に行っていて。長谷川さんが、撮影をしていないときでもずっと話しかけてくださったことを今でも覚えています」と振り返った。

 長谷川さん自身は「柔らかくてチャーミングな方」。撮影現場では、ストイックな姿勢を見せている。「妥協、みたいなことを絶対にしない。どんなシーンでも納得のいくものを出されていて、自分と常に戦ってらっしゃる姿を見せてくださるので、私も食らいついていかなければならないと思いますし、私たちのお芝居を引き上げてくださいます」と語った。

 第4話(5月5日放送)では、明墨法律事務所の弁護士・赤峰(北村匠海さん)に対し、紫ノ宮が、刑事部長の倉田功(藤木直人さん)が父親であることを明かす場面が描かれた。倉田は、優しくて家族思いで、正義感が強くて、憧れの存在だったが、12年前のある頃から笑わなくなった。それが糸井一家殺人事件と同じ時期だったと告白。

 6年前の大学卒業の日、紫ノ宮が、袴(はかま)姿で倉田の家へ行こうとすると、先に明墨が倉田を訪ねていた。「隠蔽。その言葉だけが強く残っている。父は何も答えなかった」と振り返り、その後明墨法律事務所から正式雇用の誘いが来たことを明かしていた。

 このシーンの撮影について、堀田さんは「(紫ノ宮は)父のことをずっと知りたいと思っていて、人に伝えることも初めてだったと思います。(父のことを考えると)気持ちがどんどん落ちてしまいそうな中で、赤峰役の北村さんが『こういうお芝居のときは、受け取る側がすごく重要だから僕が頑張ります』とさらっと言ってくださって。そのときにお芝居って人と人とのキャッチボールなんだなと改めて感じました」と振り返った。

 ドラマは、法に触れない範囲内で手段を選ばない「アンチ弁護士」の明墨を通し、視聴者に「正義とは何か?」を問い掛け、スピーディーな展開で「常識」を次々に覆す法廷エンターテインメント。脚本は山本奈奈さんらのオリジナル。長谷川さんは「ヒーローとは言い難い」弁護士を演じている。

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